2013年6月3日月曜日

Andrés Segovia murió アンドレス・セゴビア歿 (1987年)

今日は、ギターの地位を大いに引き上げた貢献者 Andrés Segovia の忌日です。

アンドレス・セゴビア(Andrés Segovia, 1893年2月21日 - 1987年6月3日

Andrés Segovia は、スペインのギタリストで、音楽史研究者やギター奏者から、「現代クラシック・ギター奏法の父」と見做されています。Andrés Segovia の尽力無しには、クラシック・ギターがコンサート・ホールに不似合いの、田舎の楽器と見られていただろうと見る向きが多いのです。Andrés Segovia はギターを、ピアノやバイオリンと同じような地位に引き上げようと努力し、世界的に演奏され、音楽学校で学ばれるような楽器にしようとしました。また、自ら演奏技巧の上達に励んだだけでなく、教育者として、後進のギター指導にも力を惜しみませんでした。

Andrés Segovia Torres, I marqués de Salobreña, (Linares, Jaén, 21 de febrero de 1893 - Madrid, 3 de junio de 1987) fue un guitarrista clásico español, considerado como el padre del movimiento moderno de la guitarra clásica.

Muchos estudiosos creen que, sin los esfuerzos de Segovia, y pese a la noble historia de dicho instrumento (derivado a su vez de la vihuela), la guitarra seguiría estando considerada como un instrumento meramente popular.




Andrés Segovia は、ハエン県リナーレスで生まれました。(あの有名な闘牛士 Manolete が cornada で絶命したことで有名ですね。) 4歳という若さでギターに触れたそうです。最初の演奏会は16歳のときスペイン国内で、それから数年後には、初めてプロの演奏家としてマドリッドで演奏会を行い、フランシスコ・タレガによる編曲集と、自身の編曲によるバッハの作品を演奏しました。家族からは常に妨害され、タレガの門人の多くからは見下されていましたが、弛まずギター演奏の研鑽を続けました。

Andrés Segovia の演奏技巧は、タレガやミゲル・リョベートとはかけ離れていました。Andrés Segovia は指の爪で 弦を弾き、同時代の演奏家よりは鋭い響きをひき出しました。長らくクラシック・ギター演奏家たちは、どちらがより優れた姿勢であるかを言い争ってきましたが、現 在では、爪で弾く方が主流となっています。しかし、指で弾くやり方の簡便さや、そのようにして得られる響きの明るさを好む向きも勿論あります。

多くの傑出した音楽家は、ギターはクラシック音楽の演奏には使えないというので、Andrés Segovia のギターがヨーロッパのクラシック音楽界から受け入れられないだろうと信じ込んでいました。しかし、Andrés Segovia の卓越した演奏技巧と独特なタッチは、聴衆を驚嘆させました。結果的に、ギターはもはや大衆音楽の楽器としてだけでなく、クラシック音楽の演奏にも相応しいものと見做されるようになったのです。

Andrés Segovia は生涯を通じて進歩を続けました。より多くの聴衆のために演奏するようになるにつれて、既存のギターでは、満足な音量が得られないため、大規模な演奏会 場での演奏にとって不十分であると実感するようになりました。これによって演奏技術の向上と、楽器の自然な音量の改善をもくろむようになりました。

Andrés Segovia は楽器製作者と協働して、今日のクラシック・ギターとして知られるようなデザインを編み出しました。これは、より良い木材と、ナイロン弦の利用が特徴的です。音響効果を改善するためにギターの形状も変更されました。この新型ギターは、それ以前に世界各地で使われてきたギターに比べて、より大きな音が出せ るようになりました。



1928年にアメリカ合州国における演奏旅行の後、「ギター弾き」として有名になりました。演奏や芸術家としての姿勢はスペイン内外の作曲界に感銘を与え、20世紀に数多くのギター作品が作曲されました。特に、直接作品を献呈した作曲家としては、ビジャ=ロボスのほか、アルベール・ルーセルやマヌエル・ポンセ、カステルヌオーボ=テデスコらの名を挙げることができます。自身も、多くのクラシック音楽をギター用に編曲したり、タレガらによるギター用の編曲を復活上演させたりしました。

Andrés Segovia は生涯にわたって多くの学生をかかえましたが、中でも有名な門人はアリリオ・ディアス、松田晃演、クリストファー・パークニングやジョン・ウィリアムズ、エリオット・フィスク、オスカー・ギリア、ステファノ・グロンドーナ、芳志戸幹雄らです。これらの門人は、Andrés Segovia の遺産を引き継ぎ、ギターの存在やレパートリー、認識を広げるために尽力しています。

Andrés Segovia は、1987年の今日、6月3日にマドリッドにて心臓発作により他界しました。享年94歳でした。



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