2015年7月18日土曜日

日本でも もっとスペイン語を

先日 CNN ジャパンが以下のような記事を発表し 日本でも多少(¿僅かに?)話題になったようです。

スペイン語人口で米国が世界2位に、スペイン本国抜く

(CNN) スペインに本部がある非営利機関「セルバンテス文化センター」は4日までに、米国がスペイン語人口でメキシコに次ぎ世界2位に浮上したとの新たな報告書を公表した。
米国でスペイン語を母国語とする人口は約4100万人、バイリンガル人口は約1160万人となっている。報告書は米国勢調査局や他の国々のデータに基づいている。
スペインの総人口は4770万人、コロンビアは4620万人で、米国は3億1890万人。報告書は米国勢調査局の数字を引用し、米国のスペイン語人口は2050年までに1億3280万人に達し、世界最多になるとも予想した。
インターネットで使われる外国語を見ると、スペイン語は中国語、英語に次ぐ3位。フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアでは英語に次いで2位だった。
米調査機関ピュー・リサーチ・センターの最近の報告書によると、米国内のヒスパニック(中南米系)人口の昨年の伸び率は2.2%と減速したものの、 総人口の17.4%を示した。1995年から2000年にかけての平均増加率は4.8%、10年から14年にかけては2.2%だった。
伸び率の鈍化は、メキシコを中心にした中南米諸国からの移民減少が要因と指摘した。
セルバンテス文化センターは1991年、スペイン政府が同国の文化紹介や語学普及などを目指して創設した。今回の報告書によると、世界の総人口のうちスペイン語圏の比率は6.7%で、推定5億5900万人。ロシア語は2.2%、フランス語は1.1%だった。
米国では来年、大統領選が予定されるが、メキシコなどからの移民問題が争点の1つに浮上しつつある。共和党の指名候補争いに出馬した「不動産王」の異名を持つドナルド・トランプ氏は最近、メキシコ人移民を「レイプ犯」「殺人犯」などと酷評し、物議を醸していた。

こんなことは 一般のスペイン語学習者にとって当然の知識・ありふれた話題なのですが、ほぼ英語一辺倒の無教養・非常識の国である日本では スペイン語は不当に軽んぜられています。

つい二三日前にも 多少は常識のある人から「イビサにも行ったことがあるんですか」と質問されたところ、何にでも割り込んでくる無教養・非常識の英語の先生が「私の友達もイビーが好きでよく訪れるんですよ。カナリ諸島にもよく行くみたいだし」などと口出ししてきたのです。
 イビサをイビーザ、カナリア諸島をカナリー諸島などとわざわざ発音する英語中毒患者にありがちな横やりを入れられ、せっかくの楽しい会話も白けてしまいました。

(だったら、スペインという言い方も エスパーニャに、などという人がいるかもしれませんね。その通りです。いつかそうなって欲しいものです。)

スペイン語だけでは無いかも知れませんが、英語以外の他の言語を多少なりとも勉強しようという雰囲気が日本全体に(以前よりも更に)欠けているような気がしてなりません。

英語以外の他の言語をもっと学習できる世の中になって欲しいと思います。

(英語話者を数えるとき水増しによく使用される)片言話者は別にすれば、スペイン語は 中国語に次ぐ話者人口を持つ言語であり、文学(ドン・キホーテの言語)など芸術の基本言語であるだけでなく、シエスタ・闘牛のように 人間精神の核心を考える上で無くてはならない必須の言語です。

経済的に見れば、crisis に苦しむ España、安定度が今一の 中南米など 問題があるかもしれませんが、人間性を高めるため、もっと人生の価値を高めるには 日本人にとってスペイン語ほど価値のあるものは無いのでは無いでしょうか。


El español será el idioma del futuro