2016年1月19日火曜日

よたか、よだか、夜鷹---鷹では無い

最近観た「さいはてにて」という邦画に、よたかのことが出て来ました。(喫茶「よだか」etc.)

ヨタカ(夜鷹、Caprimulgus indicus)は鳥綱ヨタカ目ヨタカ科ヨタカ属に分類される鳥類です。

インド、インドネシア、カンボジア、スリランカ、タイ王国、日本、中華人民共和国東部、ネパール、大韓民国、パキスタン、パラオ、バングラデシュ、朝鮮民主主義人民共和国、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ミャンマー、ロシア南東部などに生息しています。

種小名 indicusは「インドの」の意。夏季に中華人民共和国東部、ロシア南東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季になるとインドネシアやフィリピン、インドシナ半島へ南下し越冬します。南アジアやマレー半島では周年生息ます。日本では夏季に九州以北に繁殖のため飛来します(夏鳥)。伊豆諸島や南西諸島では渡りの途中に飛来します(旅鳥)。ヨタカ目では本種のみが日本に飛来します。

全長は30センチメートル前後です。全身の羽衣は暗褐色や褐色で、黒褐色や褐色、赤褐色、薄灰色などの複雑な斑紋が入っています。この体色は樹上や落ち葉の上では保護色になると考えられています。翼は大型で先端は尖っています。

頭部は大型で扁平。虹彩は暗褐色。口は大型ですが、嘴は小型で幅広です。

オスの成鳥は頸部側面や初列風切、尾羽に白い斑紋が入っています。メスの成鳥は頸部側面や初列風切に淡褐色の斑紋が入り、尾羽に明色の斑紋が入っていません。

平地から山地にかけての森林や草原などに生息しています。渡りのときには日本海の離島でもよく観察され、海岸の岩場に止まっていることもあります。夜行性で、昼間は樹上で枝に対して平行に止まり休みます。抱卵中に危険を感じると翼を広げて威嚇します。鳴き声は大きく単調な「キョキョキョキョ、キョキョキョキョ」。鳴き声からキュウリキザミやナマスタタキ、ナマスキザミなどの別名もあります。

食性は動物食で、昆虫などを食べます。口を大きく開けながら飛翔し、獲物を捕食します。

繁殖形態は卵生。落ち葉の上などに、1回に1-2個の卵を産みます。主にメスが抱卵し、抱卵期間は17-19日です。

抱卵中や子育て中は敵に見つからないように、あまり動きません。 雛も目立たないようにあまり鳴かず嘴を引っ張って餌をねだります。 夜は雄が抱卵したり子育てします。 伐採跡に巣を作るけいこうがようです。 喉の袋に虫を溜めて雛にやります。 雛は黄色ですがすぐに親鳥に似て地面のような色になります。 暑い時は口を開け喉の袋を膨らませます。

開発による生息地の破壊などにより生息数は減少しています。