2014年2月27日木曜日

Konrad Lorenz murió ローレンツ博士歿 (1989年) 動物行動学、刷り込み Impronta (psicología), Imprinting (psychology)


Konrad Zacharias Lorenz (Viena, Austria, 7 de noviembre de 1903 - 27 de febrero de 1989). Estudió Medicina en la Universidad de Columbia en Nueva York y al finalizar sus estudios se dedicó a la Zoología, obteniendo el doctorado de esta materia en la Universidad de Viena.

Trabajó sobre el comportamiento animal y es uno de los padres de la etología. Fue nombrado director del Instituto Max Planck de Etología de Seewiesen en la Alta Baviera alemana. Falleció el 27 de febrero de 1989 en Alterberg, Austria.

Recibió el Premio Nobel de Fisiología o Medicina en 1973.




 わたしは動物の行動を研究している.動物と一緒に暮らして,観察や実験を行っている.わたしは,妻が忍耐強くしていてくれることに感謝している.他のどんな妻が,ネズミが家の中を自由に走り回り,シーツに穴を開けるのを許すであろうか.他のいったい誰が,バタンインコが洗濯物からボタンを全部食いちぎってしまうのを許すだろうか.妻は何と言うだろうか,もし….わたしはこうした問いかけを20ページ分だって続けることができる.
 動物を家の中や家の周りで自由に生活させることが必要なのであろうか.そのとおり,間違いなく必要なのだ.全ての動物が檻の中に閉じこめられているのではなく,わたしたちとともに自由に暮らせることができればいいのに,とわたしは願っている.檻に入れられた動物はなんて悲しく思っていることだろう.その同じ動物が完全に自由な状態におかれると,なんて信じられないくらい利口で面白く興味深いことか.こういう方法でのみ,精神的に健康な動物の行動を観察したり実験したりできるのである.こういう理由で,わたしは動物を完全に自由な状態で飼ってきたのだ.


 マガモのヒナはハイイロガンのヒナに似ているが,行動は異なる.ハイイロガンのヒナは最初に見た生き物を自分の母親と信じて,そのあとについていく.一方,マガモのヒナはこういうことはしなかった.わたしが人工孵化器からマガモのヒナを取り出したとき,ヒナはわたしから逃げて行ってしまった.
 わたしは1羽の白いアヒルに,ほかの何羽かのマガモをかえさせたことを思い出した.新しく生まれたマガモたちは,アヒルが彼らの本当の母親であるかのように,うれしそうにそのあとについていった.わたしは何故だろうかと思った.アヒルは色も体つきもマガモとは異なる.アヒルがマガモと共通に持っているものは声である.「秘密はアヒルの鳴き声にあるに違いない」とわたしは思った. 
 わたしは5月のある土曜日に卵がかえるように,人工孵化器にマガモの卵を入れた.その日にマガモは生まれた.彼らが乾くとすぐに,わたしはわたしの一番上手なマガモ語で彼らに向かって鳴いた.わたしは立て続けに何時間も鳴いた.「本物のマガモの母鳥のように鳴けたらなあ」と思った.

 とてもうれしかったことに,鳴き真似は成功したのだった.今度は明らかにマガモのヒナはわたしを怖がっていなかった.わたしが相変わらず鳴き声を出しながら,彼らからゆっくりと離れると,彼らは群れをなしてわたしのあとを追い始めたのだ.彼らはまるで自分たちの母親のあとをうれしそうについてきているかのように見えた.
 わたしの仮説が正しいことが証明されたのだ.孵化したばかりのマガモは母鳥の鳴き声に生まれつき反応するのであって,母鳥の姿に(視覚的に)反応するのではないのだ.正しい鳴き声を出すものであれば,白いアヒルであろうと顎髭を生やした大きな男であろうと,なんでもそれを母鳥と思うのだ.
 しかし,代理の母親は背が高すぎてはいけない.最初,わたしは小さなマガモに囲まれて草の中にしゃがみ,わたしのあとをつけされるために彼らから離れていった.
 しかし,わたしが立ち上がったとたん,マガモのヒナは養母の姿を見失った.彼らは四方を見回したが見上げることはしなかった.すぐに激しく鳴き始めた.彼らは優しい母親がいなくなってしまったかのように鳴いた.

 わたしがずっとしゃがんだままで絶えず鳴き続けながら,マガモのヒナと2時間散歩をする姿を想像してほしい.あまり心地のよいものではなかった.しかし,わたしは科学のためにその試練に耐えるのをいとわなかった.
 翌日は日曜日だった.わたしは小さなマガモのヒナたちと庭で,5月の緑の芝生の上を動き回っていた.わたしはしゃがんで「クアー,ゲゲゲ,クアー,ゲゲゲ」と鳴き声を出していた.わたしは小さなマガモが私のあとについてくるのがうれしかった.
 突然,わたしが見上げると,旅行者の一団が柵のところに立っているのが見えた.彼らは驚いてわたしをじっと見ていた.
 「当然だ」とわたしは思った.彼らには,しゃがんで絶えず肩越しに後ろを見ながら,おまけにガーガーと鳴いているあごひげをはやした大男だけが見えたからだ.一方,小さなマガモたちは,それが旅行者に見えれば私の不思議な行動が説明できたのだが,旅行客の視野からは,背の高い芝の中に隠されて見えなかった.旅行者がわたしを見て驚くのも無理はなかった.