2018年1月11日木曜日

Esa pareja feliz (1951)『あの幸せなカップル』

こういう古い映画の方が今時の(¿殆ど何の意味も感じない?¿どたばた?スパニッシュ・スリラーとか流行りの)大半の作品よりずっと見応えが有るのは何故でしょう。

Juan y Carmen son un humilde matrimonio madrileño. Ella se ocupa de las labores domésticas y él trabaja como electricista en unos estudios de cine. Sus sueños de bienestar se hacen realidad cuando ganan un concurso patrocinado por una marca de jabón. Se trata de la elección de "la pareja feliz": durante 24 horas la pareja seleccionada recibe toda clase de invitaciones y obsequios. Pero, precisamente el mismo día, Juan debe resolver dos serios problemas que Carmen desconoce.

1951年の作品ですが、公開された(¿公開に漕ぎ着けた?)のは2年後の1953年(8月31日)でした。



Ernesto Mr. T が生まれる5年も前の作品ですけれども、今の時代にも訴えるものを確実に持っています。それが名作たる所以でしょうか。

映画の撮影所で働く(tramoyista, técnico electricista の)ファン Juan は、ゆとりのある暮らしができるようにと通信教育でラジオ技師の資格を取ろうとしています。妻のカルメン Carmen は働き者ですが、宝くじとか懸賞の類に夢を託しています。ファンは隣人で劇場の裏方(tramoyista)をしているルイス Luis (ルイスが働いている劇場で上演しているのはサルスエラで、上から紙吹雪を降らせたり、主役が朗々とラストの名曲を歌っているときにルイスがファンに呼ばれて、船の書き割りを支えたまま舞台の袖に引っ込んでしまい、主役の俳優が後を追って慌 てて退場したりと、その上演の裏側を見せながらこれを茶化しています。)と共に、エキストラの ラファ Rafa (= ラファエル Rafael) の口車に乗り、写真屋で大儲けをしようとします。ファンが撮影所からフィルムを調達し、ルイスが資金繰りをし、ラファが自分のカメラで撮影するはずでしたが、フィルムの持ち出しがバレて仕舞いファンは首になってしまいます。おまけにラファの話は信用できず、ルイスも詐欺にあったと騒ぎ出します。そんなときカルメンが応募した石験会社の懸賞に当選し、二人は「幸運なカップル」として、横断幕を張った乗用車でマドリードの一流店を巡り歩き、高級な品物を山のように贈られます。しかし、そんな作り物(¿でっち上げ?)の「幸せ」に嫌気がさし、結局、ベンチで寝ている浮浪者たちに全ての品物を配ってしまうのでした。

この『あの幸せ なカップル』という作品は、コメディー・タッチを基調としながらも随所に社会批判が鏤められています。まず冒頭でファンの働く撮影所が出て来ますが、そこで撮影されているのは1940年代に数多く制作された国民意識高揚歴史映画であり、主演の女優が打ち合わせとは違う場所から落ちたために、セットの後ろで毛布を広げて待ち構えていた係りが間に合わず、置いてあったセットのアーチの上に落ち気絶してしまいます。また、ファンとカルメンが観に行った映画のラストのキス・シーンがカットされていて、観客の一人が「すぐカ ットなんだから」と不平を口にします。

Esa Pareja Feliz [DVD]

Gran amigo Nino y su familia simpática (8月16日・土曜日) (2014年スペイン、その13)

パンプローナ駅に日本人観光客が6人も


Good-for-nothing Juan marries Carmen to begin suffering what he thinks her and their friends' scorn at his proven inability to make a living, until he's lured to an apparent sound business that will for sure make them rich.

Juan lucha por ganarse la vida como técnico electricista en un estudio cinematográfico y está siempre alerta para conseguir un dinerillo extra. Aunque tiene una pared llena de diplomas por correspondencia, todavía es incapaz de arreglar un simple transistor. Mientras, su mujer Carmen está obsesionada con los concursos y compra más pastillas de jabón de las que la pareja nunca necesitará sólo para probar suerte con los cupones. Justo cuando Juan ha perdido su trabajo por seguir los consejos de un granuja que quería engañarlo, un hombre comunica al matrimonio que acaban de ganar un concurso de la empresa de pastillas de jabón siendo seleccionados como la Pareja Feliz. Deben acudir a Madrid para pasar un día gastando en ropas caras y buenos restaurantes, pero Juan decide utilizar el coche del concurso para ir a la búsqueda del hombre que lo ha traicionado. 
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