2016年5月11日水曜日

バルタサール・グラシアン 『人生の旅人たち エル・クリティコン』本日邦訳発売

バルタサール・グラシアン 『人生の旅人たち エル・クリティコン

内容紹介

十七世紀の奇才グラシアンによる傑作寓話小説。人生の四季を旅する二人の男が苦難を乗り越え「不死の島」へ至るまでの奇想天外な物語

著者について


1601~1658年。17世紀スペイン・バロック文学を代表する作家、思想家。イエズス会所属のカトリック司祭として一生 を通して宗教活動に従事する傍ら、当時の文学界にあってモラリスト、小説家として多くの著作を残した。同時代の社会や人間についての深い洞察力と鋭い批判 精神には定評があり、奇知主義と呼ばれる巧緻な文章技巧と相まって、その作品群は現代の読者にとっても示唆に富み、斬新な魅力に満ちている。著書に『処世 の智恵』(白水社)など。

1939年三重県生まれ。神戸市外国語大学名誉教授。文学博士。専攻はスペイン近現代文学。主要著書にEl teatro de L.F.de Moratin (Madrid, Playor)、『スペイン語の散歩道』、『スペイン語大辞典』(共著)(いずれも白水社)、『はじめてのスペイン語』(講談社現代新書)など、また訳書 に『ラ・レヘンタ』『たそがれ世代の危険な愉しみ』『処世の智恵』(いずれも白水社)などがある。1997年、スペイン語からの優れた翻訳業績を対象とし た「会田由翻訳賞」(日本スペイン協会)を受賞。              


東谷 穎人