2025年5月19日月曜日

Sangre en el ruedo (1969) / Chantrapas (2010 Cannes Film Festival オタール・イオセリアーニ) 汽車はふたたび故郷へ / Bolesław Prus murió プルス歿 (1912) 64歳没 - 椋のミハイロ(二葉亭四迷訳) / 20.000 especies de abejas ミツバチと私 20,000 Species of Bees 米公開 (2023 Seattle International Film Festival) al dedillo / アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『夜間飛行・人間の大地』/

☝20.000 especies de abejas ミツバチと私 20,000 Species of Bees

 

Sangre en el ruedo


Sangre en el ruedo

☝️クリックで視聴できます。

Estrenada el 19/05/1969
Fecha de lanzamiento
    España 19 de mayo de 1969 (Madrid)
    España 11 de mayo de 1970 (Barcelona)
Localizaciones del rodaje
Cercedilla, Madrid, España
El Escorial, Madrid, España
Ocaña, Toledo, Castilla-La Mancha, España
Saelices, Cuenca, Castilla-La Mancha, España
Somosaguas, Madrid, España
Valdemoro, Madrid, España

Como todas las noches, Manuel recuerda los viejos tiempos de esplendor, cuando en la postguerra fue un famoso torero. Él y su amigo Juan eran la pareja de moda. Ahora Juan es un importante empresario taurino. Pero los sentimientos de Manuel hacia él han cambiado radicalmente: un odio inexplicable se apodera de él en cuanto alguien menciona su nombre. Han pasado más de veinte años desde aquella tarde, en la que Manuel sacó al toro del picador y un traspiés le hizo caer por tierra.

 

 

Chantrapas


Release dates

    19 May 2010 (Cannes)
    22 September 2010 (France)

Fecha de lanzamiento

    Francia 19 de mayo de 2010 (Cannes Film Festival)

    Francia 22 de septiembre de 2010

    Japón 25 de junio de 2011 (Festival du Film Français au Japon)

    Japón 18 de febrero de 2012

También conocido como

    (título original) Chantrapas

    France Chantrapas

    Japan 汽車はふたたび故郷へ

    Russia Шантрапа

 若き映画監督のニコラは、祖国グルジアの思想統制に耐えかね、いざ自由とデモクラシーの地フランスへ。だがかの地でも、映画作りは困難の連続! 自分自身でいることの困難さと大切さを、非情と詩情、軽妙さと深刻さを織り交ぜて描く『Chantrapas』。

ータイトルの『Chantrapas』とは?
 フランス語から来たロシアの普通名詞です。19世紀末、ロシアのエリートはフランス語を話せました。当時、サンクトペテルスブルグの裕福な家庭は子供にイタリア式歌唱を教えたがりましたが、子供たちを「歌う(Chantra)子」「歌わない(Chantra pas)子」と選抜したのです。そこから「Chantra pas」が「役立たない奴」、「除名された人」という意味になりました。ちょうど主人公ニコラのようにね。ヴィクトル・ユゴー、フリッツ・ラング、ルネ・クレール、アンドレイ・タルコフスキー、アレクサンドル・アスコリドフだってみんな祖国を離れざるをえなかった「Chantra pas」です。
ーグルジア人映画監督である自分のことを語っているのですか?
 いいえ。プロデューサーのマルティーヌ・マリニャックが「あなたは監督なんだから、監督についての映画を撮ればいい」と挑発したのです。たしかに私もグルジアにいたころは、自分の作品が上映禁止にもなったけど、「風潮にあらがっている」ということでかえって尊敬もされましたよ。
ー「自由」についてどう思うか?
 デモクラシーという言葉は、時に私を不安にさせます。多数の勝利、それだって自由の要素の一部ですからね。世の中にバカの数が増えたら、私たちはそれに従わなければなりません。自由というと聞こえがいいけれど、自分自身にとって深いところで自由を感じているのかどうか、それが大切なのですよ。

Nicolas es un artista, un cineasta que sólo pide poder expresarse y al que todo el mundo intenta imponer silencio. Al comienzo de su carrera, cuando se encontraba aún en Georgia, los "ideólogos" esperaban poder callarlo so pretexto de que sus obras violaban la normativa vigente. Ante su clara determinación, Nicolas abandona su país y se traslada a Francia, tierra de libertad y democracia. Pero "el estado de gracia" será breve...




ボレスワフ・プルス(Bolesław Prus、1847年8月20日 - 1912年5月19日)はポーランドのディケンズと呼ばれる作家、ジャーナリスト。本名はアレクサンデル・グウォヴァツキ。筆名のプルスは一族の紋章を示す。現在の Ernesto Mr. T よりも5つ若い 64歳で没した。

 


 鉄道工事も既(も)う竣(をは)つた。
 請負人(うけおひにん)は払ふべき手間(てま)を払ひ、胡魔化(ごまか)される丈け胡魔化してカスリを取り、労働者は皆一度に己(おの)が村々へ帰ることになつた。
 路端(みちばた)の飯屋(めしや)は昼前の大繁昌(おほはんじやう)で、ビスケットを袋に詰める者もあれば、土産(みやげ)にウォットカを買ふ者もあり、又は其場で飲んで了(しま)ふ者もある。
 それから上着を畳んで、肩へ投懸(なげか)けて出掛けるとて、口々に、
「そんだら、椋(むく)よ達者(たつしや)で暮らせ……そんだら/\!」
 ……と、椋のミハイロ一人になつた。
 どちら向いても野の中に唯一人取残されて、昨日(きのふ)迄の仲間が今日は散々(ちり/″\)になつて行く後影(うしろかげ)を見送るでもなく、磨いたように光る線路を熟々(つく/″\)と眺めれば線路は遠く/\走つて何処(いづく)ともなく消えて行く。風は髪を吹いて着物の裾が捲(ま)くれ、今分れた人達の歌ふ声が遠方で聞える……
 その円(まる)い帽子の影は頓(やが)て木隠(こがく)れて見えなくなつたが、ミハイロは背後(うしろ)で手を組むで、まだ立つてゐる。何処へ行処(ゆきどころ)もない。親兄弟もない一人法師(ひとりぼつち)で、今線路を切つたあの兎のやうに、或時は野宿したり、或時は人の家の納屋(なや)に寝たり行当(ゆきあた)りばツたりに世を渡つて来た身の上だ。
 と、砂山越しに汽笛が鳴つて、煤烟がむく/\と騰(あが)り、汽車の音がする。来たのは工事専用の汽車で、それがまだ普請中(ふしんちゆう)のステーションの側で停(とま)ると、屈強な機関手と其見習が機関車を飛降りて、突然(いきなり)飯屋へ駈付ける。他(ほか)の連中も其例に傚(なら)ふ。汽車に残つてゐるのは工事担当の技師ばかりだ。技師は物思はし気(げ)に四下(あたり)を眺めて汽罐(かま)の蒸気の音に耳を傾けてゐる。
 見知(みし)り越(ご)しの人なので、ミハイロが丁寧に辞儀(じぎ)をすると、
「おゝ、椋か?……如何(どう)した?」
「如何もしましねえ。」
「何故(なぜ)村へ帰らん?」
「帰つたとつて、仕方ねえだもん。」
 技師は何か鼻歌を唱(うた)ひ出したが、頓(やが)て、
「ワルソウへ行け、ワルソウへ。ワルソウなら、仕事に困る事はないぞ。」
「ワルソウツて何処だね? 私(わし)知んねえだが……」
「無蓋車(むがいしや)に乗れ、連れてツて遣(や)るから。」
 椋は無蓋車へ身軽くひらりと飛乗つて、石を積むだ上に腰を卸(おろ)した。
 技師が、
「貴様銭(ぜに)を持つてるか?」
「銭(ぜに)かね! 銭は一両と銀貨が四貫、跡に銅貨で十五文(もん)ばかし持つとりますだよ。」
 技師はまた鼻歌を唱ひ出す。機関車は矢張ぶう/\小言(こごと)を言つてゐる……其中に先刻(さつき)の連中が酒の瓶や紙包みを提(さ)げて飯屋を出て来て、機関方(きくわんがた)が機関車へ這上(はひあが)ると……頓(やが)て汽車は動き出した。
 三里程来て一曲(ひとまが)りすると、向ふの沼の中に痩村(やせむら)が見えて、其処から烟が立つてゐる。之を見ると、ミハイロは急に燥(はしや)ぎ出(だ)して、えへら/\笑つたり、遠方だから声は届かなかつたが、其方を向いて何か大声に喚(わめ)いたり、帽子を揮(ふ)つたりする……ブレーキの処に居た車掌が尖り声で、
「静かにしとれ! 何だつて騒ぐんだ?」
「だとつて……ほら、彼処(あすこ)に見える……あれがウラ達の村だもん……」
「ウラ達の村なら村で好いから、静かにしとれ!」
 ミハイロは大人(おとな)しく言ふ事を聴いて静かになつたが、何だか悲しかつたので、お経の文句を称(とな)へてゐた。あゝ、生れた村は藁葺(わらぶき)荒壁(あらかべ)の沼の中の痩村だけれど、此儘帰れたら如何(どん)なに嬉しからう! たゞ、しかし、帰つたとて仕方がない。椋助(むくすけ)だの馬鹿だのと人は言ふけれど、ミハイロは能(よ)く心得てゐる。出稼ぎして諸方を彷徨(うろつ)いてゐた方が、ひもじい想(おもひ)をしない、寝泊(ねどま)りする処にも困らない。生れた村には食物(くひもの)が欠乏(たりな)くて皆(みんな)が難渋(なんじふ)してゐるけれど、余処(よそ)は其程(それほど)でもない。
 ステーションを幾つか通越したが、長いこと停車してゐた処もあるし、直(ぢ)き発車した処もある。其中に日が暮れて、技師の情(なさ)けで物を食はされたから、ミハイロは丁寧に辞儀をして礼を言つた。
 行つても/\知らん地方(ところ)だ。低地(ひくち)が高台になつて瀬の早い川が逶※(「二点しんにょう+施のつくり」、第3水準1-92-52)(うね/\)と通つてゐる処もあつた。烟突(けむだし)も無い小舎(こや)や木の枝を編むで拵(こしら)へた納屋が後(あと)になつて、立派な邸や石造(せきざう)の建物が見える。生れた村では見た事もないやうな会堂もあつた。
 夜(よ)に入つてから、ト或る山の下へ来た。山の上は町で、家が家に負(おぶ)さつたやうに累(かさ)なり合つてゐて、燈火(あかり)が星のやうに見える。もう夜更(よふけ)だのに、何処でか奏楽の音(ね)がして、人通りが絶えない。話声や笑声も聞える。村ではもう犬も啼(な)かぬ時間(じぶん)だのに……
 ミハイロはまだ起きてゐた。そしたら技師の指図(さしづ)だとて腸詰を一斤と麺包(パン)を一つ持つて来て呉れて、それから砂を積むだ別の無蓋車に移された。今度は軟かで坐り心地が羽蒲団のやうだ。で、砂の上に座つて腸詰を食ひながら、
「世の中には甘(うめ)い物(もん)が有れば有るもんだあ!」
 汽車は久(しば)らく停つてゐたが、暁方(あけがた)になつて出ると、間もなく飛ぶやうに走る。と、森の中のステーションへ来て停つたまゝ、なか/\出ない。車掌の話だと、呼戻しの電報が来たから、技師は此処で降りるだらうと云ふ。
 成程技師はミハイロを呼んで、
「己(おれ)はな、此処から戻らにやならんことになつたが、貴様一人でワルソウへ行くか?」
 ミハイロは口の中でぐづり/\と、
「さうさねえ、如何(どう)すべえか……」
「ワルソウへ行きや人中(ひとなか)だ。消えて無くなりもすまい。」
「消えて無くなつたとつて、仔細ねえけどね。私(わし)一人だから。」
 違ひない! お袋が有るとか、女房が有るといふのなら、跡に残つた者が困りもせうが、一人切(ひとりきり)なら誰に掛構(かけかま)ひもない話だ。
 で、技師が、
「そんなら行(い)くが好い。丁度ステーションの側(そば)に何軒か普請中(ふしんちゆう)の家(うち)も有るから、煉瓦でも運んで居りや、餓(かつ)ゑもしまい。たゞ酒だけは慎(つゝし)むんだぞ。さうして辛抱して居りや、また其中(そのうち)に何ぞ好い仕事も見附かるだらう。さあ、一円遣(や)るから、正可(まさか)の時の用意にしろ。」
 ミハイロは一円貰つて、礼を言つて、また砂を盛つた無蓋車に乗ると、頓(やが)て汽車は出た。
 途々(みち/\)車掌に聞いてみた、
「旦那、私(わし)が今迄稼いでたあのステンショね、彼処(あすこ)からもう余程(よつぽど)来ただんべえか?」
「さうさなあ、百五六十里も来たらうか。」
「此処から歩いて戻つたら、余程(えつと)掛るべえかね?」
「さうさなあ、半月は掛るだらうな。」
 と聞くと、ミハイロは心細くなつて来た。家(うち)へ帰るに半月掛る! 何だと云つて此様(こん)な遠方へ来た事か。
 やれ、大変な事になつちまつたと、始めて気が附いたが、もう取返しが附かぬ。尤(もつと)も取返しが附いて旧(もと)の身の上になつたからつて、些(ちつ)とも好い事はない、もつと不好(いけな)い事もあつた……で、臥反(ねがへ)りを打つて、心の中で、
「仕方ねえだ。」
 汽笛が消魂(けたゝ)ましく鳴つたから、ひよいと見たら、向ふに家(うち)が沢山見える。
「彼(あれ)は何ちふ処(とこ)だかね?」
 と車掌に聞くと、
「あれがワルソウよ。」
 さう聞くと、また心細くなつた。如何して此様(こん)な処へ来る気になつたらう?
 ステーションに着いた。無蓋車を降りて、車掌に暇乞(いとまごひ)して、きよろ/\と見廻して、それから向ふの酒瓶(さかびん)の絵看板の出てゐる見世(みせ)の方へ行つた。固(もと)より酒を飲みにぢやない。其見世の先に普請場(ふしんば)があつて、煉瓦職人の姿が其の前に見えたから、技師の話を憶出(おもひだ)して、仕事をさせて貰はうと思つたからで。
 煉瓦職人は皆威勢の好い石灰(いしばひ)だらけの若衆(わかいしゆ)達で、先方(さき)から言葉を掛けた、
「お前(めへ)は何だ? 何処の者(もん)だ? 此様(こん)な帽子を誰に拵(こせ)へて貰つた?」
 などゝ云ひながら、袖を引張(ひつぱ)つたり、帽子を取つて又ポンと冠(かぶ)せたり、ちやうさいばうにされて……ミハイロはうろ/\する。
「何処の者(もん)だツてば?」
「うらウオロコゥツキの者(もん)だがね……」とまだ面(めん)を喰(く)つてゐる。
 囲繞(たか)つた職人達は高笑(たかわらひ)をした。ミハイロも一緒になつて高笑をして、心の中で、
「皆(みんな)面白れえ人達だ。些(ちつ)とも可恐(おつかね)え事ねえ。」
 ミハイロの罪の無い笑声や、人の好ささうな眼色(めつき)が皆の気に入つて、弄(なぶ)らずに真面目に事情(わけ)を聞出したから、仕事をさせて貰ひたいのだといふと、そんなら己達(おれたち)の跡に随(つ)いて来なと云ふ。
「少(ちつ)とばかし愚鈍(おかつたる)いやうだが、人が好ささうだ。」
 と一人がいふと、今一人が、
「遣(や)らせて見ようぢやねえか?」
 すると又一人がミハイロに、
「渡りを附けるだらうな?」
「渡りツて何(あん)だね?」
「一杯(ぺい)飲ませるかといふことよ。」
 側から一人が笑ひながら、
「酒を振舞(ふるま)はなきや、此方(こつち)から拳固(げんこ)を振舞つてやら。」
 ミハイロは考へて見て、
「振れ舞ふよか振れ舞はれた方が好(え)えね。」
 言草(いひぐさ)が皆の気に入つて、帽子の上から軽(かろ)く二つほど喰(くら)はせて、酒の事はお流れになつた。かうして調戯(からか)ひながら普請場へ来て皆仕事に掛つたが、職人達は見上(みや)げるやうな足場へ上(あが)り、娘や子供が煉瓦を運ぶ。ミハイロは新参(しんまい)だからといふので、石灰(いしばひ)に砂を入れて捏(こ)ねさせられた。
 かうして到頭煉瓦職の手間取(てまとり)になつた。
 翌日(あくるひ)手伝の娘を一人附けて呉れた。矢張(やつぱり)ミハイロ同様な貧乏人で、古ぼけた頭巾(づきん)に穴の開(あ)いた腰巻に、襯衣(しやつ)と、それで身上(しんしやう)有りツ丈(たけ)だといふ。色の浅黒い、痩せツぽちの、ちよツぽり鼻の空を向いた、額の引込んだ、随分不器量な娘(こ)だつたが、ミハイロは女に掛けては贅沢でないから、此娘(このこ)が道具を持つて側(そば)へ来た時から全然(すつかり)気に入つて了(しま)つて、頭巾の蔭から瞥(ぢろり)と面(かほ)を見られた時には、何だか恍然(ぼつ)となつた……はて、便(たよ)りねえ身の上は己(うら)ばかしでねえ、一人法師(ひとりぼつち)が二人寄りや、もう一人法師でねえちふもんだ、といふやうな気にもなる。段々大胆になつて来て、終(つひ)には身の上話を始めた。
「汝(にし)何処の人(ふと)だかね? ワルソウの人(ふと)だか、それとも更(もつ)と遠くの人(ふと)だか? いつから煉瓦積になつたのけ?」
 などゝいふのが口切りで、最後(はて)は不覚(つい)深入して、
「何も心配(しんぺえ)しるでねえ。己(うら)が汝(にし)の分まで稼いでやるだから。」
 成程汗みづくになつて自分ばかり働いて、娘にはほんの上面(うはつら)ばかり撫でるやうに捏(こ)ねさせて人前を取繕(とりつくろ)つて置く。
 毎日斯(か)うして二人で働いてゐたが、時々飛入りに手伝に来る職人があつた。此奴(こいつ)が手伝に来ると、屹度(きつと)娘を叱り飛ばす、而(さう)してミハイロに調戯(からか)ふ。
 ミハイロは夜は普請小舎(ふしんごや)の隅に寝る事にしてゐた。木賃(きちん)に泊る程の贅沢も出来ないのだ、手伝の娘は外の娘達と連立つて何処へか帰つて行く、時には例の職人と一緒に帰つて行く事もある。其癖其職人は娘を口で叱るばかりでなく、動(やゝ)ともすると手込(てご)めにする事もあるのだ。
「何故(なんで)彼様(あんねえ)目の敵(かたき)にしるだんべえ?」と椋は不審に思つて、出来るだけ娘を勦(いたは)つて遣(や)つてゐた。娘の分まで働いて遣るばかりでなく、朝飯のパンも半分分けてやり、昼飯には屹度何かしら煖(あつた)かな物を二銭が所(とこ)買つてやつてゐた。娘は始終一文無しなのだ。
 煉瓦を運ばされるやうになつてからは、番頭が喧(やか)ましくて、もう娘の分まで働いてやれなくなつたが、其代り娘が躓(つまづ)きはせぬか、煉瓦の重味(おもみ)に潰(つぶ)されはせぬかと、始終其様(そん)な事ばかり気にしてゐた。其様子を例の意地悪の職人が認めて、二人の事を彼此(かれこれ)言つては調戯(からか)ひ、仲間中に触れ廻る。仲間の者も笑つて、
「やい、椋、しツかりしろい!」
 と足場から声を掛ける。
 一度昼時分意地悪の職人が娘を片蔭へ呼んで何か声を荒(あら)らげて言つてゐた事がある。
 と、娘が泪(なみだ)ながらミハイロの処へ来て、十銭ばかり貸して呉れといふ。
 何がさて娘の頼みだ、聴いて遣(や)らん法はないと、ミハイロは財布の紐を解いて、稼(かせ)ぎ溜(た)めた金の中から、十銭丸(だま)を一つ出して遣つた。
 その十銭を娘は意地悪の職人に渡したが、それからは娘は毎日屹度若干(なにがし)づゝの無心を言ふ事になつた。
「何故(なんで)汝(にし)や彼様(あんねえ)した奴に銭(ぜに)遣るだか?」
 と怯(おつ)かな恟(びつく)り聴いて見ると、
「だつて仕方が無いンだもの。」
 と娘はいふ。
 或日意地悪の職人が番頭と喧嘩をして、仕事を止(や)めて出て行かうとした。其時自分が止(よ)すばかりでなく、娘にも止せと、うぬが雇つた者のやうに、権高(けんだか)に言つたが、娘は渋つた。番頭が晩迄働かなきや手間は払はないと、かう言つたさうだ。一文だつて汗の出た銭だから、労働する身になつては、惜しい。で、娘はまた仕事に掛らうとした。
 男は腹を立てゝ、大きな声で、
「やい、一緒に行くのか、行かねえのか、判然(はつきり)返事をしろい!」
 娘は煉瓦積む手を止(と)めて、男の面(かほ)を瞥(ぢろり)と見た。もう眼には泪を一杯溜めて居たが、それでも男の跡に随(つ)いて行つて了(しま)つた。惚れてゐるのだ。
 たゞミハイロには其(それ)が分らなかつた。
 娘が居たからつて、格別嬉しい想(おもひ)をさせられた訳ではなかつたが、居なくなつて見ると、切(しき)りに淋しい。また一人法師(ひとりぼつち)になつて了つた。
 其晩は眠られなかつた。翌日(あくるひ)平生(いつも)の通り仕事に掛つて見たが、仕事が手に附かない。普請場(ふしんば)からがもう厭になつて来た。何処へ行つて見ても、何に触(さは)つて見ても、眺めても、娘の事が想出されて、生別(わかれ)の辛さを犇(ひし)と思知る。それだのに皆は笑つて、
「やい、椋、ワルソウの新造(しんぞ)は如何(どう)だ?……気に入つたか?」
(明治四十一年四月)

 

 

20.000 especies de abejas ミツバチと私 20,000 Species of Bees

公開日: 2023年4月21日 (スペイン)
Release dates
  • 22 February 2023 (Berlinale)
  • 21 April 2023 (Spain)
Fue seleccionada para competir por el Oso de Oro en el 73° Festival Internacional de Cine de Berlín, donde tuvo su estreno mundial el 22 de febrero de 2023.​ Sofía Otero por el papel de Lucía ganó el Oso de Plata a la Mejor Interpretación Protagónica.​ La película también fue nominada al premio Teddy al mejor largometraje.​ Estibaliz Urresola Solaguren, la primera directora de largometraje fue nominada al Premio GWFF a la Mejor Ópera Prima del festival.​ Se estrenó el 21 de abril de 2023 en los cines españoles.

Fecha de lanzamiento
 Alemania 22 de febrero de 2023 (Berlin International Film Festival, premiere)
 España 16 de marzo de 2023 (Málaga Film Festival)
 España 21 de abril de 2023
 Estados Unidos 19 de mayo de 2023 (Seattle International Film Festival)
 Finlandia 17 de septiembre de 2023 (Helsinki International Film Festival)
 Japón 5 de enero de 2024
También conocido como
 (título original) 20.000 especies de abejas
 Japan ミツバチと私
 Russia 20 тысяч пород пчёл
 Spain 20.000 especies de abejas
 Spain 20.000 espècies d'abelles (Catalan)
 World-wide 20,000 Species of Bees (English)
 
Cocó, de ocho años, no encaja en las expectativas del resto y no entiende por qué. Todos a su alrededor insisten en llamarle Aitor pero no se reconoce en ese nombre ni en la mirada de los demás. Su madre Ane, (Patricia López Arnaiz), sumida en una crisis profesional y sentimental, aprovechará las vacaciones para viajar con sus tres hijos a la casa materna, donde reside su madre Lita (Itziar Lazkano) y su tía Lourdes (Ane Gabarain), estrechamente ligada a la cría de abejas y la producción de miel. Este verano que cambiará sus vidas obligará a estas mujeres de tres generaciones muy distintas a enfrentarse a sus dudas y temores.

681
00:46:25,667 --> 00:46:27,83
Eso es un inventario.

682
00:46:29,250 --> 00:46:30,833
Eso lo hacía la "amama".

683
00:46:32,250 --> 00:46:33,667
Lo llevaba al dedillo. ☜ al dedillo 一部始終


 

 本日 5月19日刊
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『夜間飛行・人間の大地』

「夜の闇の中に橋を架ける必要がある」――夜空にひそむ美と脅威、人間の責務と幸福とのせめぎ合いを描く『夜間飛行』。アフリカ・南米航路の開拓者たちの命がけの挑戦や、現地の人々の気高さを語る『人間の大地』。生涯、飛行士として飛び続けた作家が、天空と地上での生の意味を問う代表作二作。原文の硬質な輝きを伝える
野崎歓新訳。(岩波文庫)

 







 

 



Camilo José Cela 闘牛士になることを欲したが、単なるノーベル賞作家になってしまった男 




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Iberismo = ¿España + Portugal? イベリア


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Nunca es tarde para aprender ≒ You're never too old to learn

¿Ardes de curiosidad intelectual? 知的好奇心は燃え盛っていますか 

 

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La alegría de la huerta



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Nada apagará su fuego.


Vivir por comleto su vida 満ち足りた人生 live one's life all the way up

☝Ernesto Mr. T の楽しいスペイン語レッスンを受講すれば、あなたもこう呟くでしょう。(「人生損してた」) 。Hasta pronto.












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Relájate y aprenda español con Ernesto Mr. T.