スペインでも格差大

今年度、2016年、スペインでは最低賃金が１％引き上がることとなるようです。この引き上げの結果、最低賃金は月額で655ユーロ（本日のレートで約85200円）をやや上回る水準となります。最低賃金は昨年2015年にも小幅に引き上げられていますが、その前の数年間は据え置きが続いていました。

先月末(2015年12月20日)に実施された総選挙では、ラホイ首相の国民党（ＰＰ）が第１党を維持したものの、過半数には届きませんでした。現在は、新政権の樹立に向けた連立協議が行われているため、暫定政府となっていますが、その暫定政府は声明で、最低賃金引き上げの理由として、景気回復や雇用の上向きを指摘しました。同暫定政府は今年、3.2％の経済成長を予想しています。

日本同様スペインでも低所得層の賃金は停滞もしくは低下傾向が続いており、所得格差が拡大しています。

統計局が発表した昨年2015年11月の統計によりますと、16〜24歳の平均賃金（月額）は過去４年で12％低下し、25〜34歳では約５％低下しました。

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