2017年2月9日木曜日

『燃えあがるスペイン』(1971年刊) 必読

良い古書に出会うと 自分の無知を 再認識できます。

今回紹介する本も そんな一冊です。

ヘミングウェイ、エレンブルグ以外 (当時は世界一流のジャーナリストたちだったかもしれませんが)今ではもう忘れ去られた人々が書き残したルポルタージュ集です。前記2人の大御所よりも その今では無名となってしまった 人々の書き記したものに 感銘を受けました。人間の愚かさ、空しさ、愛おしさ。



帯には「第二次大戦のリハーサルとしてスペイン全域を焦土と化したファシズム対反ファシズムの戦いは輝かしい実験途上の人民戦線政権を蕾のうちにかりとった。いま三十年代の教訓を学ぽうとするものは現代史の起点・スペイン内戦史にたちもどらねばならぬ。」「ファシズム軍のモロッコ反乱からマドリッドの陥務までを世界一流のジャーナリl ストが生々しく描き出すパノラミックなlルポルタージュの集成・スペイン内戦史。」とあります。

燃えあがるスペイン


出版元の東邦出版社(当時は千代田区神保町にあった)は、1960年代から70年代にかけて、文学作品を中心に出版活動をしていた、ようです。1979年に現在の東邦出版株式会社(渋谷区千駄ヶ谷)という社名になってからは、主に競馬、サッカー、格闘技等のスポーツ関連書籍を発行しています。
訳者の女性2人(吉永瑠美、梶知子)に関しては詳細不明です。


世の中には数多の数え切れないほどの本がありますが、Ernesto Mr. T の手許にある書物は僅か1万冊余、その内 多少なりとも目を通したのは3分の1くらいに過ぎません。

残り数千冊を読み通せるでしょうか?

死ぬまで、否、死んでも、無知蒙昧は治らないのでしょう。 永遠の昼行灯。