ポーランド語の姓には-ski(/~スキ、女性は-ska/~スカ)という語尾がたくさん見受けられます。この-ski、-ska というのは名詞を形容詞のように「~の」という意味で使う場合に付く接尾辞です。英語の-ish(Polandに対するPolish)などと同様、インド・ヨーロッパ語族の言語がもともと共有する用法の1つであります。例えば Wiśnia(意味は「桜」) からWiśniowo または Wiśniow(意味は「桜村」)という村名が派生し、そこからWiśniewski、Wiśniewska(意味は「桜村の~」)という意味の姓 が生まれたのです。Jan Wiśniewskiさんならば、意味は「桜村のジョンさん(Janは英語のJohn)」ということです。-ski、-ska の使い方はドイツ語の von ~ やフランス語の de ~ 等の使い方と同じであるため、中世には外国人向けの人名紹介では、例えば Wiśniewski の場合 von Wiśniowoや de Wiśniowo などのような表記も見られました。
また、アメリカ合州国など英語圏の国家に移住すると、同化しやすくするため、しばしば苗字をそのまま英語に翻訳したものを登録して使うようになったようです(Krawczyk をTaylor に とか Nowak を Newman になど)。
苗字人口上位20(2002年)は以下の通りです。
- Nowak (ノバク; 203,506人; 英語の"Newman")
- Kowalski (コバルスキ; 139,719人; 英語の"Smith")
- Wiśniewski (ビシニェフスキ; 109,855人; 英語の"Cherry")
- Wójcik (ビイチク; 99,509人; 原義は「戦士」)
- Kowalczyk (コバルチュィク; 97,796人, 原義は「"Smith"の息子」)
- Kamiński (カミニスキ; 94,499人; 英語の"Stone")
- Lewandowski (レバンドフスキ; 92,449人; 原義は「ラベンダー」)
- Zieliński (ジェリニスキ; 91,043人; 英語の"Green")
- Szymański (シュィマニスキ; 89,091人; 英語の"Simon")
- Woźniak (ボシニャク; 88,039人; 英語の"Cart")
- Dąbrowski (ドンブロフスキ; 86,132人; 英語の"Oak ")
- Kozłowski (コズウォフスキ; 75,962人; 原義は「雄ヤギ」)
- Jankowski (ヤンコフスキ; 68,514人; 英語の"John")
- Mazur (マズル; 66,773人; 原義は「マズーリ地方」)
- Wojciechowski (ボイチェホフスキ; 66,361人; 原義は聖アダルベルトの本名Wojciech)
- Kwiatkowski (クフャトコフスキ; 66,017人; 英語の"Flower")
- Krawczyk (クラフチュィク; 64,048人; 原義は「"Taylor"の息子」)
- Kaczmarek (カチュマレク; 61,816人; 英語の"Inn")
- Piotrowski (ピョトロフスキ; 61,380人; 英語の"Peter")
- Bagiński (バギニスキ; 60,492人; 英語の"Master")
以上豆知識でした。
ところで、Ernesto Mr. T の住む常滑出身で 今は ポーランド在住のブロガーが存在するようなのです。以下のブログがそれです。常滑っ子発の数少ない貴重な海外ブログの1つです。
そーなんだ ポーランド
以下は 拙ブログに以前載せたポーランド関係のものです。