スペイン語で最も有名なものは hijo de algo が hidalgo になったものでしょうか。
名前でも María Paz が Maripá などになったり、頻繁に起こります。言葉は¿使いやすいように?どんどん変化していくものなのでしょう。
Real Academia Española の 辞書には、
f. Gram. Figura de dicción que consiste en la supresión de uno o más sonidos dentro de un vocablo; p. ej., en navidad por natividad.
とあります。navidad は 元は natividad だったのですね。natividad から navidad へと発音がし易くなったわけです。
CLAVE の辞典には、
s.f. Supresión de uno o de más sonidos en el interior de una palabra: Cuando dices '[alredor]', estás haciendo una síncopa.
とあります。確かに、alrededor を alredor と言う人はかなりの数存在します。
そう言えば、Ernesto Mr. T の amigos vagos は よく cansado の代わりに cansao と言ったりします。
広い目で síncopa を考えた場合、スペイン語で最もよく使われる単語の1つ usted も vuestra merced が síncopa してできたものと言っても良いかもしれません。
なお、poemas や música の場合の síncopa は 今回は触れません。
cf. この稿は 以前姉妹ブログに掲載したものの再録・補訂版です。