2014年4月11日金曜日

síncopa 語中音消失

これはどの言語にもある現象です。例えば、日本語でも、カボチャはカンボジアの n 等の音が脱落して出来たものです。

スペイン語で最も有名なものは hijo de algo が hidalgo になったものでしょうか。

名前でも María Paz が Maripá などになったり、頻繁に起こります。言葉は¿使いやすいように?どんどん変化していくものなのでしょう。

Real Academia Española の 辞書には、

f. Gram. Figura de dicción que consiste en la supresión de uno o más sonidos dentro de un vocablo; p. ej., en navidad por natividad.

とあります。navidad は 元は natividad だったのですね。natividad から navidad へと発音がし易くなったわけです。






CLAVE の辞典には、

s.f. Supresión de uno o de más sonidos en el interior de una palabra: Cuando dices '[alredor]', estás haciendo una síncopa.

とあります。確かに、alrededor を alredor と言う人はかなりの数存在します。







そう言えば、Ernesto Mr. T の amigos vagos は よく cansado の代わりに cansao と言ったりします。

広い目で síncopa を考えた場合、スペイン語で最もよく使われる単語の1つ usted も vuestra merced が síncopa してできたものと言っても良いかもしれません。

なお、poemas や música の場合の síncopa は 今回は触れません。

cf. この稿は 以前姉妹ブログに掲載したものの再録・補訂版です。


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