2018年9月3日月曜日

大いなる助走---文学賞殺人事件 Tsutsui Yasutaka 筒井康隆

原作は、筒井康隆が文学賞への“怨念”をこめて文壇を震撼させた問題作!文壇予備軍・同人誌作家がブンガク賞をめざして抱く大いなる野望と陰謀──選考委員、編集者、文壇バーに象徴される作家集団の恐るべき内情。地方で繰り広げられる文学談義の虚構。行間にみっしり詰め込まれた破壊力でタブーとされた“文壇”とその周辺の人間群像をパロディ化し、文壇の俗物性を痛烈に嘲笑。単行本刊行と同時にカンカンガクガクの話題をまいた猛毒性長篇小説です。

同人誌「焼畑文芸」に載った処女作がヒョンなことから「直廾賞候補」となった市谷京二。周囲の羨望と冷笑、「カモ」を待ち受ける作家、編集者たち。受賞めざして繰り広げられる駆け引き、陰謀の末の悲劇!ブンガクをめぐる狂乱と欺瞞を徹底的にカリカチュアライズして描き文壇を震撼させた猛毒性長篇小説です。

そして、この小説を原作とする映画は30年前の爆笑名画です。




殺す 直木賞ーっ!殺す 日本アカデミー賞ーっ!
なんだ、なんだ、なんだ、なんだ、この選評は!俺の小説をなんだと思ってる!

筒井康隆が自らの直木賞落選経験のもと、文学賞およびそれら権威への怒り、恨みを叩きつけた問題小説『大いなる助走』を娯楽映画の申し子、鈴木則文監督が映画化しました。ブンガク界の陰に見え隠れするスキャンダルの構造とそれに揺り動かされる人間たちの悲喜劇を描き出し、日本文学・日本映画のタブーを打ち破った痛快娯楽大作です。
あの伊丹十三、藤田敏八らも映画化を企画したほど、創作意欲を駆り立てる小説を「トラック野郎シリーズ」等で娯楽映画を芯から支えた鈴木則文監督が構想から10年の歳月をかけて映画化したのです。
鈴木則文作品なければ実現しない豪華な演技陣が集結。役者以外にも胡桃沢耕史、団鬼六らがカメオ出演。原作者筒井康隆自身もブチギレSF作家の役で登場、日活ニューフェイス応募の経験を生かして見事な長台詞を決めるシーン(NGなし!)は必見です。

平凡な地方都市、焼畑市。大企業「大徳商事」に勤める市谷京二は、ふとした縁で同人誌「焼畑文芸」のメンバーである人妻の玉枝と知り合い、彼女に魅かれていくと同時に同人誌活動に興味を持ちます。その後、市谷は大徳商事の内幕を暴いた「大企業の群狼」を執筆。作品は予想外の反響を生み、市谷は会社をクビになり、親にも勘当されうがなんと文壇の名誉、直本賞の候補作になったいうのです。「俺は必ず直本賞を取るッ!」と鼻息荒く上京した市谷はどんな手を使っても直本賞を取ることを決意します。選考委員の中で金が欲しいヤツがいれば金を渡しました。女が欲しいヤツがいれば自分の女を渡しました。男が欲しいヤツがいれば自分自身を捧げました。そしてついに選考の日がやってきたのですが...

【キャスト】
■佐藤浩市
■中島はるみ ■蟹江敬三 ■甲斐えつ子 ■石橋蓮司
■粟津號 ■小松方正 ■南原宏治 ■梅津栄 ■由利徹
■汐路章 ■天本英世 ■ポール牧 ■泉じゅん ■渥美國泰
■ラサール石井 ■松本典子 ■杉山とく子 ■宮下順子
■片桐はいり ■胡桃沢耕史 ■団鬼六 ■八神康子
■誠直也 ■山城新伍 ■筒井康隆 他

【映像特典】
☟鈴木則文監督×筒井康隆氏による対談映像収録(29分/2002年収録版)

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Tsutsui Yasutaka 筒井康隆 (24 de septiembre de 1934 間も無く84歳になります) es un novelista de ciencia ficción y actor japonés nacido en Osaka.

Junto a Hoshi Shinichi y Komatsu Sakyo, es uno de los autores de ciencia ficción más famosos de Japón. Ganador de los premios Tanizaki (1987), Izumi Kyoka (1981), y Kawabata Yasunari (1989). En 1997, fue condecorado Caballero de la Orden de las Artes y las Letras, por el gobierno francés.

Su obra se reconoce por un humor negro de contenido satírico, que le ha provocado problemas en su país. Creador de polémica, al tratar temas considerados tabú por la sociedad japonesa, como las discapacidades o el sistema monárquico, inició una huelga de 1993 a 1996, con el fin de protestar por la excesiva censura de las editoriales japonesas.

Muchas de sus obras han sido adaptadas al cine, televisión, entre ellas destaca una de sus primeras novelas Toki o Kakeru Shōjo (1967) llevada al cine en 1983 y a una serie de televisión en 1994. Otra novela suya, Paprika (1993), fue adaptada en una película de animación por el director KOn Satoshi en 2006. Muchas obras suyas han servido de guion para numerosos "mangas".

大いなる助走 Oi Naru Josō (The Great Approachway) (1979)


premio literario文学賞筒井康隆