2013年12月9日月曜日

南山大の学生頑張る


Ernesto Mr. T の地元、愛知県は名古屋市にある 南山大学のスペイン・ラテンアメリカ学科の学生が地元支援で頑張っているようです。先月(11月)19日の毎日新聞の記事であります。





 南山大学(名古屋市昭和区)でスペイン語を学ぶ学生たちが今月、南米系の子どもにスペイン語を教える活動を始めた。日本語を主に話す子どもと、日本語が苦手な親との間のコミュニケーションが問題になっており、学生たちが大学で身につけた言語をすぐに社会のために役立てようというユニークな取り組みだ。

 「オラー」。南山大の教室にスペイン語のあいさつが響いた。金曜日の午後7時。集まった子どもたちは、それぞれのレベルに応じて学生からスペイン語を学ぶ。学校で苦手な科目の教科書を広げ、スペイン語を交えて教えてもらう子もいる。

 南山大外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科の牛田千鶴教授によると、南米系の子どもたちは、日本で学校に通ううち、親が使う母語(スペイン語やポルトガル語)を話せなくなり、「親子のコミュニケーションがとれない」「家庭でしつけができない」といった問題が生じている。また、日本語の会話が上達しても読み書き能力が不十分なため授業を理解できない子には、母語によるサポートが有効という。

 牛田教授はスペイン語指導やスペイン語による学習支援をしようと、在名古屋ペルー総領事館の協力で子どもを募集、名古屋周辺に住む南米系(スペイン語圏)の11人(2〜13歳)が応募した。指導は週1回(1時間半)で、費用は無料だ。

 日系ペルー人のビクトル・オオシロ・アッカメさん(43)は3歳、5歳、8歳の子ども3人を通わせている。「自宅でスペイン語を教えても遊びのようになってしまい、うまくいかない。子どもたちがペルーにいる僕の親と会話できるようになれば」と期待する。

 先生役として手を挙げたのは同学科の3、4年生15人。活動の2時間前に集まって指導の「予習」をしてから子どもたちを迎える。日比野千尋さん(3年)は「スペイン語を実際に使ってみたいと思って参加した。教えるのはなかなか難しくて勉強になる」。市川愛さん(4年)は「せっかく能力があるのに日本語の壁で学校の授業についていけない子がいる。自分が学んでいることを役立てたい」と意欲的だ。

 牛田教授は「学生たちは身につけたスペイン語で社会貢献ができる。一方的な支援でなく、子どもたちや父母と接する中で学ぶことも多いだろう」と話す。

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ところで、Ernesto Mr. T の地元・愛知県の公立校・愛知県立大学(Ernesto Mr. T は 同校の英文学科出身であります)には嘗てイスパニア語学科が存在し、(¿名を変え?)現在ではヨーロッパ学科スペイン語圏専攻というのがあるようでありますが、このスペイン語圏専攻の学生たちも何か似た貢献活動をしているのでありましょうか。

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