2015年1月16日金曜日

少年期、木下恵介監督

嘗ては 黒沢明と並び称されるほどの 巨匠であった、木下恵介監督の珠玉の名篇であります。英文学者が出て来ることも Ernesto Mr. T (も英文科出身) には 見逃せない要素であります。Ernesto Mr. T の父は 英文学などまるで関係ない 尋常高等小学校卒でありましたが、このような 父を持っていたら、と思ったことも何度かありました。

信州に疎開した心理学者の波多野勤子と、勉学のため東京に残った長男との往復書簡を纏めベストセラーとなった『少年期』を映画化したものだそうです。木下恵介が田中澄江と ともに脚本を書き監督しました。 英文学者の小林とその妻は、長男の一郎を小石川に残して諏訪に疎開しました。恩師が戦死したことを知った一郎は衝撃を受け、数ヶ月後に小石川へ疎開していきます。英文学を教えていた父は戦争で職を失い、今は本ばかり読む毎日、代わって母が働き一家を支えていました。やがて一郎は父に反発を覚えるようになるのです。





灯台記念日、喜びも悲しみも幾歳月, el faro