その声の方向、斜め左の直ぐ近くの席で 30代くらいのラテン系らしき男の人が誰かと スマートフォンで会話していたのでした。
間も無く、その男の人と視線が合い、ケータイでの会話が終わったようだったので、Hola と声を掛けると、その丸顔に人のよさそうな微笑みが浮かびました。
"¿Hablas español?"と訊くと、"Sí."ということで、charla が始まりました。
直ぐ近くに(¿知多市?)に住んでいるそうで、ingeniero らしいのですが、どんな仕事でもこなし、詳しくは訊きませんでしたが、どうやら 今は 工場などで働き、かなり収入も良いようでした。
もう日本は28年になるそうで日本語もかなり堪能なようでしたが、日本語は殆ど使わず、Ernesto Mr. T との español での charla を楽しんでくれているようでした。
てっきり30代と思ったのですが、実は 46歳だということでした。そんな歳には見えないと言うと sangre が若いからだということでした。何よりも健康には自信があるようです。
ルーツは、父方が日本人、母方がスペインなどのヨーロッパ系だそうで、つまり Felix は日系ボリビア人ということになるのでしょうか? フェリックス自身がヨーロッパやカナダなど世界中あちこちに行ったことがあるだけでなく、家族や友人も世界中のあちこちにいるらしく とても internacional、cosmopolitano だと感じられました。
Felix が日本へきてからのこの28年で日本も日本人も大きく変わったこと、それにもちろんボリビアのこと(特に政治の腐敗)、スペインなどのヨーロッパのこと、それに 男2人の charla ですから、女性のこと、酒のこと、更には食事のことなど variedad de temas について意見を交えることができました。それに、Ernesto Mr. T 得意の簡単な broma にも大きな声を立てて笑ってくれました。
そんなかんなの楽しい一時の中で 時間の経つのも忘れていたのでしょうか、ふとフードコーナー奥にある柱時計が目に入りましたが、なんと charla を初めて軽く1時間以上が経過していいるではありませんか。
Ernesto Mr. T は ちょっとした所用があったので、Félix とまたいつか再会することを約束して 握手を交わし、その場を立ち去りました。
下掲の foto は Ernesto Mr. T の iPad Air で撮ったものでありますけれど、2人ともどこに視線を向けるべきかよく分からず、おかしな表情のものとなってしまいました。店の看板も Ernesto Mr. T の顔で部分的に隠され、『長崎ちゃんト』となってしまいました。Es una foto graciosa, ¿verdad?
次の世界地図は La Hispanidad を示したものです。Félix の Bolivia は 向かって左下、南米の真ん中左寄り(¿西寄り?)に在るので各自今一度確認してみてください。
上掲の世界地図上部に記されているように、スペイン語人口は 凡そ五億人に上り、(日常話者人口では)既に英語話者人口(多少多めに見積もっても四億数千万)を上回っているのです。
英語は いろいろな理由で 世界中の多くの地域で(意識的せよ無意識的にせよ、多くの場合 半強制的に)学習されていますが、実際に日常的に使っている人・極く普通に使える人は(世界的な視野の無い一般の英語教師などが言い張っている数などよりずっと)少ないのです。
日本人にとっては、英語よりもスペイン語の方がずっと習得しやすいと思うのですが、残念ながら ほぼ英語一辺倒の現在の日本では スペイン語の学習者は嘆かわしいほど少なく、それゆえか スペイン文化や la hispanidad は ほとんど理解されていません。¡Qué pena!
La familia Machotón está en Bolivia マチョトン一家ボリビアへ
Bolivia ボリビアの国民的詩人 Pedro Shimose
英語は通じない
スペイン語の重要性 Español es importante
p.d. Félix に紹介された ボリビア・レストランにいつか行ってみようと思っています。
p,d, の p.d.
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