Ernesto Mr. T が予想していたよりもずっと素晴らしい、噂に違わぬ 名品に仕上がっています。勿論、多少は気に食わないところも無きにしもあらずでしたが。
とにかく出だし(の字幕)が良いのです。
古き良き時代の Sevilla。ところが 人影は疎らです。
"¿Dónde está todo el mundo?" (Where is everyone?) 「皆何処にいるんだろう」
という字幕です。
何と町中の(¿大半の?)人が 闘牛場へと向かっていたのです。
大闘牛士 Antonio Villalta (以下の foto) の único espada を観るために。
最も一般的な corrida de toros は 牛6頭に対し3人の闘牛士が 2頭 ずつ 担当するのですが、único espada というのは 6頭全部を1人の torero が受け持つ 晴れ舞台なのです。
皆が闘牛へ向かうという、正に festejo (祭) が festejo で在り得た時代の物語です。闘牛を取り巻く今の状況との違いに Ernesto Mr. T は愕然といたしました。世の中は劣化することの方が多いようなのです。
これ以上は諄くなりそうなので、Blancanieves の話は今日は此処までです。
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