2012年12月25日火曜日

6TOROS6 (今週号No.965) El kikiriki コケコッコーの終末論

6TOROS6 の今週号がもう届きました。

上掲の表紙でお分かりのように、ポルトガルの騎馬闘牛 El rejoneo en Portugal の総まとめ特集号です。前回も申し上げましたように、Ernesto Mr. T は rejoneo 騎馬闘牛にはあまり興味が湧かないのです。貴族闘牛の名残りで確かに華やかではありますが。
ほとんど興味の湧かないページばかりの中で 唯一感心させられたのは p. 6 の OPINION 欄の El kikirikí por Paco March の El fin del mundo です。

この前 Maya マヤの世界滅亡とかで騒がれたことから話を始め、闘牛の世界こそ世も末 el fin del mundoではないかと話を展開して行きます。económico 経済的にも、social 社会的にも、artístico 芸術的にも 衰退しているのではないか、と言うのです。La crisis 経済危機、それに Barcelona - Cataluña での闘牛禁止に antitaurinos などによる社会的蔑視攻撃、また 昔よりも本当に芸術的価値が上ってきているのかという疑問。どれも的を得ているだけに考えさせられる文章です。

同号の p. 9 には、la crisis によって フランスの Nimes でも 2回 闘牛開催が減るという哀しいニュースも載っています。

p. 10 には Jerez de la Frontera の ciclón Juan José Padilla が Plaza México 世界最大のメキシコ闘牛場を ¨arrasó¨ 「なぎ倒した」記事が載っています。oreja cada uno で a hombros 大勝利となり、"torero, torero"という喝采の中を puerta grande 大門 を通り闘牛場を後にしたとのことです。
闘牛場は 僅か4分の1の入りだったようですが、世界一の大きさの闘牛場だけあって、それでも12,000人ほどの観客がいたわけです。

ご意見、ご質問等ございましたら、 <ernestotaju@yahoo.co.jp> へ。

P.D. Ernesto Mr. T の amigo taurino Maestro Pepe の 著書 El toreo caballeresco en la época de Felipe IV: Técnicas y significado socio-cultural の表紙です。madrileño ですが、今は台湾の大学で スペイン語・スペイン文化を教えています。Rigurosa monografía que inserta el mundo de los toros en el marco de la historia general en época de Felipe IV. El autor revisa múltiples aspectos de la lidia desde los preceptistas, los elementos circundantes en este arte, cuestiones de tipo estadístico, geográfico…, enlazándolos con el rango social de la aristocracia y todo ello con una prosa científica de indiscutible valor literario.