今日は「狂女(王)フアナ」(Juana la Loca)が生まれた日(1479年11月6日)です。
1506年9月25日に美男の夫 Felipe フェリーペ が Burgos ブルゴスで突然死去してしまいました(毒殺説もあります)。衝撃を受けたフアナは完全に正気を失ってしまいました。夫の埋葬を許さず、その棺を運び出して馬車に乗せ、数年間 Castilla カスティーリャ国内をさまよい続けました。王室礼拝堂のある Granada グラナダを目指したとも、そうすれば夫が復活するとそそのかした占い師がいたからだとも言われています。
1509年2月、フアナは父王によって *Tordesillas トルデシージャスのサンタ・クララ修道院に 隣接した casona-palacio-cárcel 城館に幽閉されました。女王は政治の場から忘れ去られ、「狂女」(La Loca)と呼ばれました。1516年には父 Fernando IIフェルナンド2世も死去し、長男カールがフランドルから迎えられ、スペイン王 Carlos I カルロス1世として政務を代行するこ とになりました。フアナは40年以上の幽閉生活の末、1555年4月12日にその生涯を閉じましたが、正式には死ぬまで退位を拒み、女王であり続けたのです。署名をする際も、最期まで Yo la reina 「我、女王」としていました。
(* Ernesto Mr. T が 曾て何度も訪れた地です。その話はまた別の機会にします。)
(* Ernesto Mr. T が 曾て何度も訪れた地です。その話はまた別の機会にします。)
下は Juana la Loca の映画(2001年版)111分完全版です。
次のリンク先のページにある video は RTVE スペイン国営放送による Mujeres en la historia 「歴史の中の女性」 の中の1本 Juana la Loca についてです。47分余りの大作です。2004年12月に放映されたものです。
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