姉妹サイトに記した稿の補遺です。永川玲二「アンダルシーア風土記」(1999)の pp. 12-13 に
フェニキア人とギリシア人がイベリア半島に残してくれた遺産のうち、何よりも貴重だったのはアルファベットかもしれない。古代イベリア語は今までのところまだあまり解読されていないけれど、さいわいにして碑文などに使ってある文字がフェニキアやギリシアのそれに近い表音文字なので、単語の大まかな発音だけは現代人にも察しがつく。それをくわしく分析した研究者の説によると、音韻組織は日本語と同じく子音プラス母音のシラブル単位で、語彙においては古いバスク語によく似た単 語が多いという。この発見は言語学だけではなく、人類学、考古学や歴史学の分野でも新しい視野への手がかりになるだろう。
と、あります。
宇宙の暗黒物質のように、歴史には分かっていないことの方が多いですね。文字や言葉が無い時から世界は存在していたわけですし。
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