2018年4月20日金曜日

ハビエル・アスペイティア(Javier Azpeitia) 『ヴェネツィアの出版人』(El impresor de Venecia)本日刊行


本日発売
ハビエル・アスペイティア 『ヴェネツィアの出版人』

『ヴェネツィアの出版人』El impresor de Venecia
ハビエル・アスペイティア Javier Azpeitia 八重樫克彦・八重樫由貴子訳  
 
500年前のヴェネツィアで自由な表現を求め続けた出版人アルド・マヌーツィオ Aldo Manuzio の物語であります。

Un apasionante recorrido por la Venecia del Renacimiento de la mano de un impresor legendario.
Nos encontramos en el siglo XVI, en una villa italiana donde vive una comunidad epicúrea a la que se dirige un joven cargado de libros. Quiere reencontrarse con su madre para escribir juntos la vida de su padre fallecido, el impresor renacentista Aldo Manuzio. Será ella quien le cuente las vicisitudes personales de Manuzio desde su llegada a una Venecia en la que se citan Erasmo de Rotterdam, Pico della Mirándola, y otros grandes humanistas, y donde Manuzio chocará con la censura impuesta por los poderosos, que intentarán impedir que algunos libros

ギリシャの古典を掘り起こして出版し、必要な活字を作り、古典を八つ折の小型本で売り出した、16世紀ヴェネツィアの反骨の印刷者アルド・マヌーツィオ Aldo Manuzio。2015年の没後500年に欧州各地で記念行事が開催されました、近代出版の祖とも言うべき実在の人物を中心とする歴史小説です。アルド・マヌーツィオが生涯を掛けて出版したかった本とは何か? 

 今から488年前1530年4月23日、イタリアのモデナ地方のノヴィ近郊にある、アルド・マヌーツィオの未亡人マリアの屋敷で宴が開かれていました。6年ぶりに母をたずねてきたパオロが、ギリシャ・ローマの古典を多数出版した印刷者である父の偉業を称える文章を皆の前で読み上げますが、マリアは、アルドが目指していたのはそういうことじゃない、彼が出せなかったものこそが大事なのだと言います。そして、アルドの生涯を綴れるのは自分だけだと心の中で思うのでした。
 そして、...。

主な登場人物
アルド・マヌーツィオ:元ラテン語・ギリシャ語教師で、1489年、40歳になろうとする頃にヴェネツィアに出て来、印刷業を始めます。
アンドレア・トッレザーニ Andrea Torresani:ヴェネツィア印刷業界を代表する有力者。アルドの師匠。
マリア María:アルドの若き妻。トッレザーニの娘。ドイツの修道院で教育を受けました。
ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ:アルドの親友。

 15世紀末から16世紀はじめ、ルネサンス期のイタリアにおいて、ギリシャ・ローマの古典を数多く出版した実在の人物アルド・マヌーツィオの伝記の形をとって、活気ある出版黎明期のヴェネツィアを見事に描き出しています。
 アンドレア・トッレザーニとアルド・マヌーツィオは何もかもが対照的です。出版を金儲けの手段として、ヒット作を生み出すことに余念のない商売人と、(上述しましたが、)もともとラテン語やギリシャ語を教えてきて、40歳を過ぎて印刷業に関わり始めた学究肌の志の人。
 トッレザーニのおかげで印刷業を始められたアルドですが、教会の意向にそむこうが、ギリシャのルクレティウスの『事物の本質について』とエピクロスの『愛について』の本を出したいという情熱を諦めきれません。一方、トッレザーニは、学識あるアルドをさんざん利用し尽くし、自分の娘を嫁がせながらも、アルドがそういった本を出すことは許せず様々な手段で妨害をします。この二人(の攻防)が素晴らしい文章でしっかりと描き出されているのが、本作の何よりの魅力ではないでしょうか。
 魅力に満ちた会話等で当時の様子が生き生きと描かれ、どの章も動きがあり読み進めやすい作品です。時に、語り手が変わる章もあります。
 時の権力(教会)が許す表現か許さない表現か、商業主義か志かなど、根底に現代の出版界に通じる問題提起があるようにも思えます。
 各章の章扉には、作品世界を想像させてくれる当時の図版がかかげられています。
 知的好奇心の強い貴方にとって、読み応えのある作品であることは間違いありません。

El autor, como editor que ha sido de varias editoriales, refleja su conocimiento de este área a lo largo de toda la obra. Un libro, en definitiva, para amantes de libros, los cuales rápidamente se verán identificados con el protagonista, sobre todo con frases como la siguiente: “Aldo hundió la cara en el libro y aspiró”, resumiendo perfectamente el espíritu de este libro.

Javier Azpeitia (Madrid, 1962) es autor de las novelas Mesalina (1989), Quevedo (1990), Hipnos (1996; premio Hammett de Novela Negra y llevada al cine por el director David Carreras), Ariadna en Naxos (2002) y Nadie me mata (Tusquets Editores, 2007). Como editor literario ha publicado, entre otras, las antologías Poesía barroca (1996), Libro de amor (2007) y Libro de libros (2008). Ha sido director literario de las editoriales Lengua de Trapo y 451 Editores, y profesor del máster en Escritura Creativa de Hotel Kafka y de los másteres en Edición de la Universidad Autónoma de Madrid y la Universidad de Salamanca. En 2015 fue comisario de la exposición 500 años sin Aldo Manuzio, realizada por la Biblioteca Nacional de España, y participó en la muestra La fortuna de los libros, del Museo Lázaro Galdiano, donde uno de los incunables de Manuzio tuvo gran protagonismo.

El impresor de Venecia
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