2013年5月5日日曜日

スペイン・リアリズムの重鎮 Antonio López García アントニオ・ロペス

昨日初めて知ったのですが、スペイン・リアリズムの重鎮 Antonio López García アントニオ・ロペス・ガルシアの展覧会が今東京で開催されているそうです。

現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオロペス


スペイン、ラテンアメリカ関係の重要な催しの大半が愛知県を素通りしてしまうので、Ernesto Mr. T は 今まで何回も涙に噎ぶ日々を送ってきましたが、今回もまただったので、情報さえ知らなかったのです。いくら愛知県が大いなる田舎とはいえ酷すぎます。



華の都・東京以外では長崎と岩手で開催されるそうであります。



実は Ernesto Mr. T は 2年前、2011年の夏に Madrid の ティッセン美術館 Museo de Arte Thyssen-Bornemisza で この人の個展は既に少し拝見済みなのであります。散歩の途中で ティッセンに立ち寄ったところ 行列ができていたので Ernesto Mr. T もちょっと見てやるか といった気分でした。そのときは 大した感動も覚えず、現代スペイン人はこんな絵や彫刻が好きなのか、と思ったくらいでした。直ぐ近くの プラド美術館 Museo del Prado で ゴヤやベラスケスを見ている Ernesto Mr. T には何か物足りない作品群に思えたものでした。しかし、最近出た『アントニオ・ロペス---創造の軌跡』という本を読んでから、アントニオ・ロペスに関する考えがかなり変わりました。アントニオ・ロペスの作品には 現代だけでなく、スペイン人そのものを解く鍵のようなものが含まれているような気がしてきたのです。



Ernesto Mr. T の物忘れは酷いものですが、ずっと以前に観た映画、『マルメロの陽光』の主人公が この Antonio López García だったのです。当時は Victor Erice ビクトル・エリセ監督の作品としてだけ観ていて、主人公のことをよく考えていなかったようです。何と浅はかな Ernesto Mr. T でしょうか。



Ernesto Mr. T にとって Antonio López García は リアリズムの重鎮と云うよりも 以下のような でっかい赤ん坊の頭 というイメージが1番にあります。こんなのを幾つも制作しているようです。こんなにでっかい作品もジャンルとしてはリアリズムに入るのでしょうか。しかし、作っている Antonio López García 自身が楽しんでいることは間違いないでしょう。こんなのが作れたら 誰だって楽しいですよね。



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