西語の cultura ・英語の culture はなかなか日本語に移し替えることが難しい言葉です。ただ「文化」と訳しただけではどうもしっくり来ない場合があります。たとえば、英語の ネイティブ・スピーカーたちが中心になって作った画期的な英和辞典『ロングマン英和辞典』では、a culture of violence を「暴力的な気風」と和訳しています。最近、Mario Vargas Llosa ( 2010年度ノーベル文学賞受賞 ) を筆頭に Perú の知識人や法律家・芸術家・著名人などが、 toros 闘牛は「 cultura de violencia ではなく cultura de valores を助長し活力を与えるものなのです」と解説しておりましたが、闘牛が大好きな 私、Ernesto Mr. T は、この cultura de valores ( 英語では ≒ culture of values ) を「多様な価値を醸し出している世界」と訳したらどうか、と思います。
マリオ・バルガス・ジョサたちが述べた西語の原文は以下のとおりです。
No fomentan cultura de violencia sino de valores.
No A sino B は「AではなくB」、英語の not A but B のような熟語。fomentar は「促進する・助長する・刺激する」というような意味の動詞。省略されている主語 ( ¡英語では省略できないので They などと書かなくてはなりませんね! ) は Toros 闘牛です。
なお、次のビデオは マリオ・バルガス・ジョサが 母国 Perú ペルーのテレビ・インタビュー ( entrevista ) で cultura de valores の感じられない entrevistadora ( 女性 interviewer ) に闘牛を説明しているところです。
その entrevistadora に対して、マリオ・バルガス・ジョサは、「[ 残酷だなどと言う ] あなただって牛などの動物の肉をいろいろ食べているでしょう?」と諭しますが、toro の料理もなかなか美味しいですよ。特に rabo de toro はお勧めです。
Madrid では毎晩 La Chata ( *Gloria ( もうかなりの年配だが guapa 美人 ) が aficionada a toros 闘牛が大好きで、店には歴代有名闘牛士の写真 ( 上の写真 ) などがたくさん飾られています。Gloria も闘牛士たちと親交があるようです。また、店員たちも皆、気さくですてきな人ばかりです。特に *Alicia と Danny ( 夫婦 ) は Ernesto Mr. T の大事な amigos です。
という店に行くのですが、この店の rabo de toro は逸品です。しかも店主の
いつの間にか、dietary culture 食文化の話になってしまいましたね。夏、Ernesto Mr. T と一緒にtoros 闘牛や tapeo ちょっとした食べ歩きに ( もちろん La Chata へも ) 行きませんか?
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