2012年4月18日水曜日

スペイン語の発音, その1 / θ / ¿Cómo se pronuncia "c"? + Valladolid

日本人にとって外語の中で西語の発音が一番簡単だ、という意見をときどき耳にします。しかし、世界には6000ほどの言語がありますので、それを全て比較することはどう考えても無理ですから、西語の発音が一番簡単だというのは、あくまでも推測の域を出ない話です。
しかしそれでも、西語の単語はほとんどローマ字読みすれば良いのですから、英語よりはずっと発音が楽でしょう。
まず、母音の数が、日本語と同じく、基本的には5つしかないのです。音声学的に細かいことを言えばもっと母音の数は増えるのでしょうけれども、そういった極細部には今回は触れません。( 日本語だって、実際は もっと 母音の数が多いのです。)
例えば、amigo は アミーゴ です。英語のように、1文字の母音を、a を /éi/ とか、i を /ái/ とかいうように、二重母音化して発音することなどはありません。a b は アー べー であって、エイ ビー ではないのです。
日本人にとって、西語の発音で難しいのは 子音です。そもそも、アカサタナハマヤラワ 式の50音で 読み方を表わす 日本語 では、子音という概念が持ち難いですよね。
さきほどは a b まで 扱いました。では、c は どうでしょう? 英語では /si:/ ですよね。 ( ¡これも 日本語の シー とは大分違います! ) 西語では、何と、/θe:/ なのです。つまり、英語で言うところの th の濁らない方の音、think や three の th とほぼ同じ音なのです。上下の歯で舌先を軽く噛んで発音するところが 日本語音には無い特長と言えましょう。
「中央の」は、英語と同じ綴りで、central なのですが、発音は /θentrál/ なのです。[ 強勢¿アクセント?の位置も英語 céntral とは違いますが、今回は そういったことにはあまり深入りしません。θの方が重要ですから。]
[ ただし、アンダルシアや中南米では、 /sentrál/ というように、 s と同じ発音をするのが一般的です。]
c が /θ/ と発音されるのは、central のような e の前と、cine /θíne/「映画(館)」のような i の前だけで、その他の場合は /k/ の発音になります。
ところで、スペイン語の標準語が話されているのは、首都 Madrid ではなくて、Castilla y Leon 州の Valladolid なのです。 Ernesto Mr. T は 主に その Valladolid で español puro ¿純粋スペイン語? を学んだのです。 [ 写真は Valladolid の Plaza Mayor と plaza de toros 闘牛場です。闘牛場の観客席で微笑んでいる2人の女性は 地元の新聞 El Norte de Castilla の記者 periodistas 記者 Nieves と Henar です。 ]





補記 スペイン語の発音 2 / θ / ¿Cómo se pronuncia "d"? は

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