2012年7月16日月曜日

Pedro Salinas スペインの人気詩人

日本ではほとんど無名だが、スペインでは今もって人気の詩人 Pedro Salinas についてです。 Ernesto Mr. T の amiga vallisoletana の Nieves も若い頃は 影響を受けたそうです。"No se si le conoces, pero en mi juventud disfruté mucho con Pedro Salinas y su obra poética, por ejemplo Vivir en los pronombres. Para mi una delicia."

 

Pedro Salinas (27 November 1891, Madrid – 4 December 1951, Boston) was a Spanish poet and member of the Generation of '27. He was also a scholar and critic of Spanish literature, teaching at universities in Spain, England, and the United States.


Pedro Salinas (1891-1951)は博士号を持つ学者であり詩人でした。
そのうえ、上演されることはありませんでしたが La cabeza de la medusa『メドゥーサの首』などの戯曲や、優れた文学評論も数多く残しています。1936年以来、アメリカの各地でスペイン文学の教育に従事し、二度と祖国の土を踏むことはありませんでした。1943年から1946年にかけてプエルトリコのサン・フアン大学でも教鞭を執りました。
 サリーナスの詩にはオブジェが主体として描かれる初期の頃の作品もありますが、彼の詩芸術が頂点に達するのは愛をテーマにした La voz a ti debida 『きみに負いし声』(1933)、Razón de amor 『愛の理由』(1936)においてです。『きみに負いし声』では「ぽく」が「きみ」に語りかけるという形式を用い、肉体を備えた若い女性への愛と、彼女から官能的なものを取り払った理想的な愛との狭間で揺れる心模様を繊細な感覚で描き出しています。



亡命後の作品には Todo más claro 『すべてがより明確に』(1949)、Confianza 『信頼』(1955) などがあり、こうした一連の詩では同時代の人々が抱える問題に焦点を当てています。『すべてがより明確に』は37年から47にかけて書かれた詩で、この中でサリーナスは20世紀前半の米国の商業主義とそれにすがって生きる人々の生態及び社会の歪みに対して警鐘を鳴らそうとしています。いわゆる、現代文明に生さる我々に対して自省を促す詩であると言えましょう。

P.D. Camilo José Cela asistía como oyente a las clases de literatura española que impartía Pedro Salinas en la Facultad de Filosofía y Letras.

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