2012年9月29日土曜日

Miguel de Unamuno ウナムーノ


スペインを代表する哲学者、文学者、詩人、劇作家であるミゲル・デ・ウナムーノ・イ・フーゴ(Miguel de Unamuno y Jugo,1864年9月29日-1936年12月31日)は、いわゆる「98年の世代」にあたり、真のスペインの思想・国家・人民のあり方について模索し続け、スペイン思想界に大きな影響を残しました。思想面では哲学と詩の両面から生と死、あるいは自己の問題などに取り組み、実存主義的な思想家として知られています。特にデンマークのキルケゴールにも強く影響され、「南欧のキルケゴール」という呼称もあるほどです。
Ernesto Mr. T も、初めてのスペインが サラマンカ大学夏期講座でしたので、 ウナムーノの著作に触れないわけにはいきませんでした。当時は日本でも『ウナムーノ著作集』(全5巻)などがどこの[大型]書店に並んでいたものです。(残念ながら現在では入手困難のようです。)

Miguel de Unamuno y Jugo1 (Bilbao, 29 de septiembre de 1864 – Salamanca, 31 de diciembre de 1936) fue un escritor y filósofo español perteneciente a la generación del 98. En su obra cultivó gran variedad de géneros literarios como novela, ensayo, teatro y poesía. Fue, asimismo, diputado del Congreso de los Diputados de 1931 a 1933 por la circunscripción de Salamanca.
Miguel de Unamuno y Jugo (29 September 1864, Bilbao, Biscay, Basque Country, Spain – 31 December 1936, Salamanca, Salamanca, Castile and León, Spain) was a Spanish essayist, novelist, poet, playwright and philosopher.
「スペインの哲学というものがあるだろうか? あるのだ、それはドン・キホーテの哲学である。...もしもドン・キホーテがふたたび世に戻るとしたら、羊飼いとしてであろう。あるいは戻ってきたときに羊飼い、諸民族の牧者となろう。そして彼は、愛が 概念を与えることを求めるであろうし、概念を生かし勝利させるためには、かっては風車に突進したり漕刑囚たちを解放するために費したすべての大胆さと勇気 を傾けるであろう。そしてわれわれにとっていま彼が必要なのだ。なぜならばわれわれをかくまで卑屈にしているものこそ、臆病な思考だからである。それは永 遠の問題に直面しまいとする臆病さであり、心の中を掘り下げまいとする臆病さであり、われわれの永遠の魂が有する内心の不安をかき立てまいとする臆病さで ある。こうした臆病さは、多くの人をして博学へと導く。つまり、精神のおびえに対する阿片であり、精神的怠惰からの仕事であり、いわばチェスの遊びのよう な博学に導くのである。」(『ドン・キホーテとサンチョの生涯』Vida de Don Quijote y Sancho 
なお、英語版ですが、『生の悲劇的感情』(Del Sentimiento Trágico de la Vida ) Tragic Sense Of Life の全編をHTML で無料で読むことができます。
奇遇ですが、今日 9月29日は 同じ Miguel de ... の Cervantes の誕生日(1547年)でもあります。
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