2013年7月20日土曜日

闘牛を巡る日本の厳しい現実: スペイン語の問題 その1

日本でスペインの闘牛 corrida de toros が人気が出ないのは何故でしょうか。

国民性の違い、というように簡単に済ませる人もいます。

そもそも本国スペインでも現在は大して人気が無いのだから、日本で人気が出ないのも当然、とする見方もあるようです。確かに fútbol 人気と比べれば雲泥の差でしょう。(Aficionado a los toros 闘牛愛好家の Ernesto Mr. T にとっては fútbol など幼稚な球蹴り、球転がしにすぎません。pelota ボールを足で蹴るなど下品です。何にせよ、futbol 人気は異常です。)

見逃してはならない大きな原因の1つとして、言語の問題、スペイン語の問題が有るのではないかと Ernesto Mr. T は考えています。Ernestín も同感のようです。

拙ブログの記念すべき第1回「スペイン語の重要性 Español es importante」のところでも強調しましたが、「toros 闘牛については、今までに幾つかの書籍類は発行されているものの、日本語の専門誌はありません。最新の情報を得たり、闘牛場で aficionados 愛好家と意見を交わしたりするためには castellano スペイン語ができなくてはどうしようも」ないのです。



スペイン語は英語などと並ぶ国際語であるのに 日本では異常なほど軽視されています。中学や高校で学べるところは殆ど無く、大学か語学専門学校にでも行かねば学べない状況なのです。これは本当に大きな問題なのです。

日本語の闘牛専門誌がないので、Ernesto Mr. T は、6 TOROS 6 という la mejor revista taurina del mundo 世界最高の闘牛週刊誌 (semanal) を 無償で 応援紹介しているのですが、スペイン語で書かれているため 読める人はほんの僅かなのです。全ページカラーで写真も満載なので眺めているだけでも楽しいですが、内容が分らないと継続して購読する気にはならないでしょう。

このような意見には、フラメンコの方から容易に反論されるかもしれません。「フラメンコ・ファンの中にだってスペイン語ができる人はそんなに多くないが、日本には凄い数のフラメンコ・ファンがいるじゃないか」と。

Ernesto Mr. T は フラメンコに全く興味がないので、日本のフラメンコ人気の高さについてはよく分りませんが、スペインへ行く度に フラメンコ留学をしている日本人の多さにいつも驚いている次第であります。闘牛留学している日本人には、残念ながら、遭ったことがありませんし、日本人で闘牛士になろうとした方の中でも これまで あまり成功例がないようです。下山敦弘 Niño del Sol Naciente は 非常に人気も高く、良いところまで行ったのですが、cornada を受け、陽の当たる場所から去らねばならなくなりました。濃野平は、昨年3月に『情熱の階段: 日本人闘牛士たった1人の挑戦』を講談社から出版したものの、最近闘牛に出場した様子はありません。後一月半、9月で45歳になります。

話が長くなりそうですので、今日はここまでにします。(この稿続く、であります。)


ご意見、ご質問等ございましたら、<ernestotaju@yahoo.co.jp> へ。

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