教師にかかわる絵画や画像を多数使用し、古代から現代までの世界の教師の歴史をヴィジュアルで、わかりやすくひもといた、先例のないユニークな一冊です。
誰しも、「よくしてくれた先生」のことは覚えています。読者はあらゆる時代の教育者たちの役割や歴史の変化について学べます。古代文明の時代の教師から、中世の修道士、そして今日の勤勉な専門職の教師に至るまで、なぜ教師たちが尊重され、敬愛されてきたのか、その多くの理由を読者は理解することになるでしょう。また、芸術、文学、映画、テレビなどにおける教師の役割も概観しています。戦争と激動の時代、何世紀にもわたって未開地に率先して入り、かつ布教活動した教師たちが、取り残されてきたコミュニティや貧しい地区、また世界中の辺境地域に教育をもたらしてきました。優れた絵や写真には、魅力的な授業のシーンや鍵となる人物のポートレートも含まれています。教育という専門職のもつ喜びや挑戦を通じて、読者はこの本で忘れ難い教師たちに出会うことになるでしょう。
この本は、以下のような過去と現在において大きな影響を与えてきた優れた教師についても詳述しています:
・スイスの教育家のヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチ
その思想は今日の小学校教育の基本に今もなお影響を与えています。
・アナ・レオノーウェンズ
その人生は、19世紀のシャム王国の王室のガヴァネス(家庭教師)として変化に富んだものであり、ミュージカルと映画『王様と私』の着想となりました。
・サミュエル・リード・ホール
アメリカで最初の教員養成カレッジを設立し、黒板を発明した功績で知られています。
・ドロシア・ビール
19世紀の教育家で、専門の女性教師の養成に尽力しました。
・マリア・モンテッソーリ
幼児教育の方式は世界的なシステムとなりました。
・マヤ・アンジェロウ、ロディ・ドイル、シェイマス・ヒーニー、バラク・オバマ、J.K.ローリングなどの著名人を支える背景には、教師として働いた経験と、教育の重要性についての熱心な著作活動が活かされています。
著者紹介
ディアドラ・ラフテリー
ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの教育学部のディレクター・オブ・リサーチ(調査研究所長)。オックスフォード大学とサザンプトン大学で特別研究員として過ごし、英国王立歴史協会の会員でもあります。
目次
はじめに
第一部 近世まで
古代 中世 近世(1450 年頃~ 1800 )
【教師の服装】
第二部 19 世紀
教師と慈善団体による教育 アメリカにおける教師の養成
モニトリアル・システム(助教法)
アイルランドの教師たち 女子教育 教育と布教
アメリカ先住民(ネイティヴ・アメリカン)の学校教育
オーストラリアとニュージーランドにおける先住民教育
普通教育(Universal Education) 世界の教育・学習理論
変化する教育
【スレート(石板)からタブレットへ】
第三部 20 世紀
変化する教室 教育に関する研究 教える条件
スロイド教育 教育についての社会調査の衝撃
革新者と教職 教育と変化 教員教育と養成訓練
試練の時代――戦争と恐慌 物語の中の教師
映画の中の教師 テレビ作品の中の教師 舞台の上の教師
【詩と教育】
第四部 教職の現在と未来
教師たちと教育の革新 人生に変化をもたらす教師
教師と芸術 教師、テクノロジー、そして変化
教師としての博物館・美術館 称賛される教師たち
【教育の擁護者】
参考文献
索引
国書刊行会
Más hace el que quiere que el que puede スペイン語の諺
16歳の少女世界に訴えかける El Día de Malala
¡スペインの学力は...(下から)1番! Los adultos españoles, últimos en matemáticas y a la cola en lectura
Raftery,Deirdre