11年前の今日、1人のスペイン文学者が息を引き取りました。以下は当時の新聞に載った死亡記事です。
富永 浩氏(とみなが・ひろし=元早稲田大助教授、スペイン文学)2002年6月7日午前6時33分、心不全のため東京都西東京市の病院で死去、82歳。東京都出身。自宅は西東京市東町1の10の25。葬儀・告別式は10日午後1時から東京都新宿区西早稲田2の3の1、早稲田教会で。喪主は長男さとる氏。日本とスペインの文化交流に貢献したとして(19)81年にアルフォンソ10世勲章を同国から贈られたほか、日本イスパニア文化協会理事長を務めた。
著書には 富永ひろし『スペイン近代文学の系譜』(1993彩流社) があります。ただでさえ少ない日本語で書かれたスペイン文学関係の本の中でも貴重な本だと Ernesto Mr. T は考えます。そのざっくばらんな語り口に魅了されました。
次の foto は上記著書からのものです。
次の foto は上記著書からのものです。
富永 浩の文章に興味をお持ちの方は試しに以下のPDF「スペイン作家J.M. Gironellaの日本論」を読んでみてください。なかなか味わいのある内容ですよ。当時の世界的な作家 Gironella に対する厳しい評価でもあります。
91677.pdf
この論文は「ホセ・マリア・ヒロネリア(José María Gironella 1917-)の奮いた“E1 Japón y su duende”(『目本とその魔神』)ほど,最近,私にとって大きなショックはない。」という文で始まっています。
この論文は「ホセ・マリア・ヒロネリア(José María Gironella 1917-)の奮いた“E1 Japón y su duende”(『目本とその魔神』)ほど,最近,私にとって大きなショックはない。」という文で始まっています。