スペイン国営放送 RTVE による La huella de Hemingway en los Sanfermines (05 jul 2009) です。
El nombre de Ernest Hemingway y el de la fiesta de los sanfermines está íntimamente relacionado. El premio Nobel asistió hasta en nueve ocasiones a la fiesta y Pamplona le recuerda en muchos rincones (05/07/09).
Ernesto Mr. T は、50代後半の今になって思うのですが、Hemingway 以外に 闘牛及び闘牛士を描き切った小説家はいなかったのです。スペイン人から見ると納得できない奇妙な点も多々有るでしょうが、闘牛を、スペイン人を、そしてスペイン自体をその引き締まった文体で描き切り、世界中の人々を感動させた作家が Ernest Miller Hemingway 以外にいるのでしょうか。答は明白です。
日本人作家の中にも 闘牛或いは闘牛士を文学の世界で描こうとした人が何人かいますが、ことごとく失敗しています。陳腐な結果に終わっています。
世界中の文学作品の中で闘牛を描いたものを探し続けているのですが、成功作は見当たりません。俗に言う ハーレクイン・ロマンス のような 御手軽小説(小説と呼ぶこと自体、腹立たしいですが、広義の意味では小説なのでしょう)で 闘牛士との恋愛を(文学的想像力とは無縁な)空想力で描くことは出来るかも知れませんが、それは闘牛自体(そして、その感動)とは全く関係のないことなのです。
おそらく もう Ernesto Mr. T の生きている間には Hemingway 並みの 闘牛作家は 出てこないでしょう。奇跡でもなければ。
とにもかくにも、Ernest Hemingway の The Sun Also Rises (Fiesta ) で世界中に知られることとなった San Fermín 祭が 今年も Pamplona の町で始まりました。
Ernest Hemingway: The Sun Also Rises と その西訳 Fiesta (その1)
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p.d. この番組当時は まだぎこちなさが 目立った Elena S. Sanchez も今では 堂々とし、余裕さえ見せています。 闘牛とは全く関係ないことですが。