2013年10月31日木曜日

私は貝になりたい (1958年)

人生の理不尽さ、特に戦争時に於ける理不尽さを これほど見事に描いた作品も そう多くはないでしょう。


この名作は 55年前の今日 テレビ放映されました。


昭和19年、第二次世界大戦中。高知県幡多郡清水で理髪店を営んでいた清水豊松は、気は弱いが平凡な人柄の人でした。戦争が激化する中、豊松にも赤紙が届き、出征することになりました。

内地の日高中隊に所属した豊松は、厳しい訓練の日々を送ります。或る日、撃墜されたアメリカ軍B-29の搭乗員が大北山山中に降下。軍司令官の矢野中将による「搭乗員を確保、適当な処分をせよ!」という命令が、尾上大隊を経て大北山の最寄にいた日高中隊に下り、山中探索の結果、虫の息であった搭乗員を発見。そこで豊松は、小隊長から滝田二等兵とともに銃剣でその米兵を刺すよう命じられました。

終戦後、豊松は無事に復職するも戦犯として特殊警察に逮捕され理不尽な裁判に人生を翻弄されます。(もしも生まれ変われるとしたら)「私は貝になりたい」は死刑直前の豊松の率直な心境の吐露です。




















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