「 スペイン語の発音、その1 ( 4月18日 )」
「 スペイン語の発音、その2 ( 4月22日 )」
及び
「スペイン語の発音 その3 ( 6月6日 )」
では、子音 /θ/ と /x/ を扱いましたが、今日は、その1、その2同様、日本語には存在しない 子音/θ/をまた扱うこととなります。 alfabeto の最後、27番目の文字 zの音です。
スペイン España での z の 標準的・一般的発音は、何と /θ/、英語で言う th の濁らない音・清音、つまり、英語の thin, month などの th とほぼ同じなのです。(以前説明した ci, ce のときの c, および語末の d と同じ音なのです。)
スペイン語にザ行 /z/ の音は存在しないのです。
日本でも有名な 怪傑 Zorro は ゾロではなく/θɔ́ʁə/、Venezuela は ベネズエラ ではなく/beneθwélə/ なのです。
アラゴン州の州都 サラゴサ は Zaragoza です。
z は、スペインの標準語では無声歯間摩擦音[θ]です [ ceceo ] が、スペイン南部や中南米では無声歯茎摩擦音[s]で発音されます(seseo)。
(余談ですが、これらの音は、15世紀以前は無声歯茎破擦音[ts]で発音されていました。)
今回の blog の題 /θ/ は z の 標準的発音ということでした。外語の勉強は本当に興味が尽きませんね。