2012年10月27日土曜日

¿愛の賛歌? Marcel Cerdan 死す、Édith Piaf 歌う


1949年の今日、10月27日、フランスの大ボクサー・マルセル・セルダン Marcel Cerdan が飛行機事故で亡くなりました。ジェイク・ラモッタ Jake LaMotta との雪辱戦のためにパリからニューヨークへ向かう途中でした。享年33。


世に有名なエディット・ピアフ Édith Piaf の『愛の賛歌』Hymne à l'amour は恋の相手であった、このマルセル・セルダンが飛行機事故で亡くなったのを悼んで作られたと言われてきましたが、セルダンの生前に書かれたであることが現在では判明しています。相思相愛で誰もが知る仲ではありましたが、妻子を持つセルダンとの恋愛に終止符を打つ為に書いたものだったようです。女性の方が概して男性よりも現実的だと言われますが、まさにこれもその一例でしょう。



セルダンはある日パリの酒場に立ち寄り、歌っていたエディット・ピアフと出会う。「どうして悲しい歌ばかり歌うの?」セルダンは聞き、「どうして殴るの?」とピアフは返しました。初めて会った時から惹かれあった2人の仲は大恋愛へと発展しました。ピアフは2日毎にセルダンへラブレターを送ったと言われています。今のように e-mail などなかった時代の話です。


上掲の video に原語フランス語の歌詞は載っていますが、下記に日本語訳も付けておきます。

空が落ちてこようと  大地が崩れ去ろうと
そんなことはどうでもいいの
貴方が愛してさえくれれば
世の中なんてどうでもいいの
愛で満ちた朝があれば
貴方の手の中に包まれていれば
世の中の問題なんてどうでもいいの
愛しい人 貴方が私を愛してくれるから




最後に Marcel Cerdan が Tony Zale を12回KOで倒し、世界ミドル級王座を獲得したときの video を掲載しておきます。


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