今日、10月30日は ¿「初恋の日」? día del primer amor なのだそうです。
島崎藤村ゆかりの宿である長野県小諸市の中棚荘が制定したもののようで、1896年(明治29年)、島崎藤村が『文学界』46号に『こひぐさ』の一編として「初恋」の詩を発表したのを記念する日のことと言われています。但し、制定先であるはずの中棚荘のホームページ <http://www.nakadanasou.com/> を見ても、それらしき催し(の予定等)は何も載っていませんが...。
認定料7万3500円を徴収する 単なる任意団体にすぎない 日本記念日協会 が認定しているだけのもので、「国または国の機関が定めた記念日」では もちろん ありません。「日本記念日協会」は「中棚荘」と同じく長野県にあります。
初恋 島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
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