2013年3月19日火曜日

千野栄一 歿(2002年)

11年前の今日(2002年3月19日)、言語学者の千野栄一が亡くなりました。1932年2月生まれですので、享年はちょうど70歳でした。

千野氏はチェコ語を中心としたスラブ語が専門でしたが、語学に関する楽しい著書を何冊も執筆されています。



また、ミラン・クンデラやカレル・チャペックなど素晴らしい翻訳もなさっております。


追悼 千野栄一先生


 Ernesto Mr. T は プラハの街で 道に迷い 次のように呟いています。"Neumím dobře česky. (私はチェコ語がうまく話せないのです。) Je tu někdo, kdo mluví japonsky? (どなたか日本を話せませんか。)"

誰かが背後からが云います。"Na shledanou,(さようなら。) Ernesto Mr. T."
振り向くと誰もいませんでした。

世の中は厳しいのであります。その国・地域に行くならある程度は そこの言語を習得して行かなくてはなりません。エチケットと云うか、最低限の常識です。

次は千野氏の『外国語上達法』の結びの言葉です。


二つの言語より三つの言語

外国語は一つしか学んではいけないというのと比べて、いくつ学んでもいいというのは何という利点であろうか。ζの利点を生かさない法はない。また、その外国語を習得すれば得られる数々のプラスが分かっているのに、それを始めない手はない。二つの言語より三つの言語、三つの言語より四つの言語と進むにつれて、その人の視野は複限的になり、物事の違った面が見えてくる。そして、他の人の持たない情報も得られることになる。ただ、その言語が使いものになることがその条件なのである。

チェコ一請にはそれを表わすうまい表現がある。Čím více kdo zná jazykú, tím víckrát je člověkem.----いくつもの言語を知れば知るだけ、その分だけ人聞は大きくなる。


ところで、Ernesto Mr. T が子供のころは チェコスロバキアでした。その一国が チェコとスロバキアに分離独立したのは1993年のこと、もう 20年になるのです。そして、その9年後に千野栄一氏が亡くなりと、世の中はどんどん変わっていってしまいます。

最後に、話がかなり脱線しますが、チェコと日本との共通点の一つは火葬が多いことかもしれません。ただし、チェコの場合は無宗教者が多いことがその理由のようです。千野氏も火葬だったのでしょうか。Ernesto Mr. T は最近 自分が荼毘に付されている夢をよく見るのです。

ご意見、ご質問等ございましたら、<ernestotaju@yahoo.co.jp へ。


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