2013年3月10日日曜日

サラサーテ Pablo Sarasate nació (1844年)


パブロ・サラサーテはスペインが生んだ19世紀のバイオリン・ビルトゥオーソ兼作曲家です。世界各地で演奏旅行を行い、その優雅な容姿と超人的な技巧は聴衆を魅了して多くのファンを獲得しました。華やかで演奏効果の高い彼のバイオリン曲のいくつかは、現在も世界のバイオリニストたちにとって重要なレパートリーとなっています。Martín Melitón Pablo de Sarasate y Navascues conocido como Pablo Sarasate (Pamplona, España, 10 de marzo de 1844 – Biarriz, Francia, 20 de septiembre de 1908) fue un violinista y compositor español.
サラサーテは、1844年の今日、3月10日、ナバラ地方のパ ンプローナに生まれました。(Ernesto Mr. T は 2016年7月、何十年振りかにパンプローナを訪れ、最後の1日は Paseo de Sarasate にあるホテルに宿泊しました。)質素だが音楽的な家庭に育ち、5歳でバイオリンを手にし7 歳で既に演奏会を行って神童と云われるようになりました。10歳のときにはマドリードの宮 廷で演奏し、スペイン女王イサベル2世からストラディバリウスの名器を授与されました。
1856年、奨学金を得てパリ音楽院に入学し、バイオリンをアラール Jean-Delfin Alard に師事、一等賞を得て卒業しました(en 1857, obtuvo el Premio de Violín del Conservatorio de París)。以後、独奏家としてヨーロッパ各地から南北アメリカにわたる大演奏旅行を行い各地で大成功を収め、その名声は世界に広まりました。1870年代初めには莫大な富を得てパリに戻り、パガニーニ以来の 名誉を担ってヨーロッパを中心に華々しく活躍しました。そして、築きあげた巨万の財産の大部分を慈善事業に投じました。社交界でも人気者となり一世を風廃したサラサーテですが、妻をめとることだけはできませんでした。それは、20歳の頃失恋して痛手を負い、生涯独身を通したためと伝えられています。1908年9月20日、フランス・バスク地方のピアリッツで64歳の生涯を閉じました(Falleció en su casa de «Villa Navarra» en Biarriz, Francia, el 20 de septiembre de 1908, a consecuencia de una angina de pecho a los 64 años de edad)。




サラサーテが愛用した二挺のストラディバリウスは、現在パリ音楽院とマドリード音楽院に保存されています。なお、生地パンプローナでは、若手バイオリニストの登竜門として「パブロ・サラサーテ国際バイオリン・コンクール」が開催されています(オペラ部門との交互開催)。

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