今日は こどもの日 ですから、次の幾つか一茶の俳句を載せておきます。
雪とけて村いっぱいの子どもかな
雪国の長い冬がようやく終わり、雪が解け出しました。家の中に篭っていた子供たちが一斉に外へ出て遊んでいて、村中が子供たちでいっぱいです。〔季語〕雪とく
われと来て遊べや親のない雀
親のない孤児の子雀さん、私も同じく親のない寂しさを感じる身なのです。こっちへ来て、さあいっしょに遊びましょう。〔季語〕雀
今の Ernesto Mr. T には この句は応えます。但し、あまり雀は好きではありません。
Ven gorrión que has perdido a tus padres, juega conmigo.
鳴く猫に赤ん目をして手まりかな
女の子が鞠をついています。猫がやって来て、遊んでくれとしきりに鳴いてじゃれつきますが、女の子はあかんべえをして鞠つきを続けているのです。〔季語〕手まり
このような意地の悪い女の子が多いのは今も昔も変わらないようです。今日は男の子の節句ですが、男女平等とよく言われるので この句を出しておきました。
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
道に遊んでいる雀の子よ、そこを早くどきなさい。お馬が通るから危ないですよ。〔季語〕すずめの子
この句はあまりにも有名ですね。今では 馬ではなく自動車でしょうか。舗装道路ばかりで道で雀や子供が遊ぶ光景は殆ど目にしなくなりました。文明の進歩でしょうが、Ernesto Mr. T は 何か空しさを感じます。
Pequeño gorrión,
Apártate, apártate del camino,
El señor Caballo se acerca.
小林一茶については 西暦の誕生日6月15日にでも また語ることにしましょう。
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